札幌学院大学
【2026年1月号掲載】
【住所】江 別キャンパス 江別市文京台11番地
新札幌キャンパス 北海道札幌市厚別区厚別中央1条5丁目1-1
【TEL】 011-386-8111 (両キャンパス共通)
【URL】https://www.sgu.ac.jp
〝80周年〟学園の創立時から大切にしてきた精神、「自律」「人権」「共生」「協働」理念に地域と歩む

札幌学院大学は2026年に学園創立80周年、28年に大学設立60周年を迎える。このほど周年記念事業を推進するための委員会を立ち上げ、もっかのところ、26年から28年にかけてイベント開催を予定している。27年は北海道で最初の「人間科学科」を擁する人文学部が開設されちょうど50年の節目にあたる。
エリアマネジメントとともに事業や活動
前身の札幌文科専門学院が創立されたのが1946年。終戦後の社会が混乱する時代で、政治家や大企業の経済人ではない若者が集まり、「学の自由」、「独創的研鑽」、「個性の尊重」を掲げ、札幌市内の建物を間借りして始めたのが原点だ。いわば「オーナーのいない大学」なのだが、創立時からの精神は現在まで大切にしてきている。「自律」「人権」「共生」「協働」を大学の理念の柱としており、これを発展させ時代に合わせたブランディングの見直しを行って生まれたのが「One life,Many answers」というタグライン。大学が発信するブランドメッセージとなっている。

菅原秀二学長は、この中からまず「共生」を例にとって、こう話す。
「地域貢献を大きな目標とし、“地域とコラボする大学”を標ぼうしています。2021年に開設した新札幌キャンパスでは今年度、学生が飲食店のプロモーション動画を制作したり、厚別区の夏祭りにキッチンカーを出店したりして、イベントを盛り上げました。大学内の教室だけでなく、積極的に外へ出て、地域のエリアマネジメント組織と一緒になって、さまざまな事業や活動を展開することで、学びを深めています。近隣の医療機関でのボランティア活動にも力を入れています」
25年7月には、ID&Eホールディングス傘下の日本工営都市空間、札幌市、大和ハウス工業が参加して「持続可能なエリアマネジメント」の研究報告会を行った。
また、江別市との連携も深めており、市と市内4大学の連携協力により「ふるさと江別塾」を開講している。
「4大学がそれぞれ専門の立場から、身近な問題について講義しています。一般の方々に向けたもので、それぞれの大学の個性が発揮され、たいへん好評です」
と菅原学長は笑みをみせる。25年、札幌学院大学は11月1日に開催し、「人生100年時代の“しあわせな老い”を考える」をテーマに、人文学部の新田雅子准教授と心理学部の斉藤美香教授が講義を行った。
江別で新たな奨学金制度、26年度入試からスタート!

コラボレーションセンター(上)
さらに「本学の原点である江別の地から、地域社会と学生の新しいつながりを生み出したい」(菅原学長)と26年度入試(26年4月入学生)からスタートするのが地域貢献奨学金制度「Ebetsu+(えべつプラス)」だ。
これは江別キャンパスに立地する人文学部3学科(人間科学科・英語英米文学科・こども発達学科)と法学部法律学科を対象に、地域貢献活動などの活動実績と報告会により単位を修得し、学業成績が良好であることを条件に最大4年間継続できる奨学金(月2万円、総額96万円)を支給するもの。地域活性化に寄与する人材育成を目的としている。
一方、「協働」の視点では、学生同士が相互にサポートし合う「ピアサポート体制」の充実や、教職員やステークホルダーとの協働作業の取り組みなどが挙げられる。
具体例の一つが、学生広報スタッフによるフリーペーパー『学生PRESS[LINK]』の発行だ。
このフリーペーパーは、札幌学院大学の最新情報だけでなく、学生目線でのエンタメ情報のコンテンツなどを盛り込むことで、読者と大学の新しい架け橋となることを期待して発行している。

吉田優月さん(右)が大友啓史監督と
妻夫木聡さんにインタビューした
8月に発行した第3号は、高校生と一緒に挑戦した「リアル脱出ゲーム」の体験レポートや、映画『宝島』の特集記事として大友啓史監督と主演・妻夫木聡さんへのインタビューも掲載し、話題を呼んだ。
学内配布のほか、受験生への資料送付にも同封。新さっぽろの商業施設でも設置・配布している。
最近では、11月7日に宗谷管内利尻富士町とも包括連携協定を結んだ。
同町は人口2200人の離島のまち。利尻山をはじとめする観光資源や利尻昆布・ウニなどの水産資源に恵まれる一方で、人口減少・高齢化で産業の存続、児童生徒への教育支援が課題となっている。
大学としては、これらの課題解決に向けて、人材育成、地域ブランドの向上を目指した取り組みや講演会・セミナー等を開催することで、少しでも地域活性化に結びつけたい考え。26年度には人文学部の栃真賀透教授が担当する教養科目「地域貢献」で同町でのフィールドワークを開講する予定だ。


