㈱リラィアブル

【2023年5月号掲載】

【住所】釧路市春採5丁目16番17号
【TEL】 0154-46-8000
【URL】https://www.reliable-group.jp/

昨年オープンの「つくば店」が好調 〝人財力〟で更なる発展を目指す

コーチャンフォーつくば店(外観)
▲コーチャンフォーつくば店(外観)
コーチャンフォーつくば店(店内)
▲コーチャンフォーつくば店(店内)

㈱リラィアブル(佐藤暁哉社長)は、全国最大規模の複合店「コーチャンフォー」を道内6店舗、関東2店舗(東京都と茨城県)展開している。

昨年10月にオープンした「コーチャンフォーつくば店」(茨城県)も上々の立ち上がりだ。都心部で書店の閉店が相次ぐ中、コーチャンフォーグループは昨年度も前年以上の売り上げを堅持。

「これからの時代にリアル店舗が生き抜くためにはマンパワーが不可欠です」と佐藤社長。物価が高騰する中で、少しでも生計に役立ててもらいたいと、今年3月、全社員およそ300名にインフレ手当を支給した。

2018年から始まった食品販売事業の「コーチャンフォーマルシェ」も5年間で10億円規模に成長した。関東の2店舗では北海道の銘菓や名産、道外で初めて販売する食品など1500アイテムを販売して、遠方からの集客に貢献している。メーカーや問屋任せではなく、現場の社員たちが消費者からの要望や意見を取り入れながら商品構成に努めている。

ところで昨今の水道光熱費の値上がりで、広大な店舗を有するコーチャンフォーグループも大きな影響があった。それでもカウンターでの接客を貫いている。
「光熱費や人件費の増加を意識しすぎてスタッフの削減やセルフレジ化を進めてしまうと、Webショップとの差異が希薄化してしまう。カウンターでの接客を通じてお客様のニーズをいち早く把握することはリアル店舗の最大の強みです」(佐藤社長)

「コスモ星丸」のブックカバー
▲「コスモ星丸」のブックカバー

また様々なタイアップで実現したコーチャンフォーオリジナル限定デザインのブックカバーは、付加価値を創出。道内ではクラブパートナー契約を結ぶ「北海道コンサドーレ札幌」のブックカバー、道外のつくば店では1985年のつくば科学万博の公式キャラクター「コスモ星丸」のブックカバーが話題を呼んだ。

地元釧路ではコーチャンフォー釧路文化ホールのネーミングライツを取得するなど、地域への貢献度も高い。
「当社は45年前に釧路で創業した会社。札幌や本州での商いが増えても、本社を釧路から移転させる予定はありません」と佐藤社長。

人口減少や高齢化など様々な問題に直面する釧路において、同社は今後も前向きな話題を地域に提供する方針だ。