萩原建設工業株式会社

【2025年7月号掲載】

【住所】帯広市東7条南8丁目2
【TEL】 0155-24-3030
【URL】http://www.hagiwara-inc.co.jp/

「人材不足」「資材の高騰」「働き方改革」が課題、建設業の「適正利潤」確保が大切

萩原 一利社長
▲萩原 一利社長

――いま建設業が抱える課題は。
 建設業において大きな問題は、①「人材不足」、②「資材の高騰」、昨年4月にスタートした③「働き方改革」の対応です。この3つをクリアしていかなければなりません。

 どの業界でも物価の上昇に見合った賃金の上昇がなされていないことが指摘されていますが、建設業もしっかりと賃金体系を構築して技能者の方々の生活を守る方法を考えていかなければなりません。

 いま建設業は、製造業より平均賃金が安いのが現状です。賃金の問題を解決しないと、技能者の数は増えていきません。

――「働き方改革」の影響は。
「働き方改革」で、週休2日制が普及しました。技能者で若い方は、週休2日制(土・日休)の希望が多いですが、30代の子育て世代の方は、1日でも多く働いて賃金を増やしたいという声が強いです。

 かつて建設業は、「きつい」「汚い」「危険」の「3K」と呼ばれましたが、「新3K」は「給与」「希望」「休暇」。これに対応すべく魅力ある建設業を考えていかないと、人材不足に歯止めがかかりません。

 そのためには建設業が「適正利潤」をしっかり確保することが大切です。公共工事に比べ民間工事は工期も短く、施工額も安いです。管理する国土交通省に「何らかの施策を打っていただきたい」とお願いしているところです。

 働き方改革で生じた「工期」と「賃金」との矛盾の問題に取り組み、技能者が集まる業界にしていきたいです。