萩原建設工業株式会社

【2023年7月号掲載】

【住所】帯広市東7条南8丁目2
【TEL】 0155-24-3030
【URL】http://www.hagiwara-inc.co.jp/

最大の懸案は「2024年問題」防災減災のためのインフラ整備を

萩原 一利社長
▲萩原 一利社長

――いま建設業が抱える課題は。
 2024年問題と言われる労働時間の短縮による働き方改革が最も大きな問題です。

 国や道が発注する公共事業では、工期を延ばして発注者がその経費を負担することで配慮していただいていますが、民間が発注する建築工事では浸透していません。いままでは工期が迫ると、休日返上で間に合わせてきましたが、今回の規制でできなくなります。

 人手についても技能者や下請けの方々の数が不足しています。働き方改革は、建設業や配送業者だけの問題ではなく、どの業界でも推進しなければならない共通の問題です。この現状を発注者の方々に理解していただき、お互い知恵を出し合って乗り越えていきたい。

――建設業の役割は。
 今年は十勝川の治水工事が始まって満100年を迎えます。20年程前に、十勝大橋で狭くなっていた箇所の拡張工事を行い、十勝大橋も架け替えました。2016年に発生した十勝の大型台風では水害の被害がありましたが、この十勝川の拡張工事のおかげで被害が最小限で済みました。仮に拡張工事が行われていなければ、陸の孤島になっていたでしょう。

 将来、いつ地震など災害が起きるかわかりません。災害が起きてからでは遅く、復旧復興ではなく予算を確保して防災減災のためのインフラ整備が大切です。地域の安心・安全を守るのが私たちの使命で、これからも地域を守るインフラ整備に努めていきたい。