イオン北海道株式会社

【2024年6月号掲載】

【住所】札幌市白石区本通21丁目南1-10
【TEL】 011‐865‐4120
【URL】https://www.aeon-hokkaido.jp

「トップバリュ」の販売を拡大、オリジナル商品の開発で「売上高」「営業・経常利益」過去最高

▲2023年11月にオープンした「イオン南平岸店」
青栁 英樹社長
▲青栁 英樹社長

 イオン北海道は、総合スーパーや食品スーパー、ディスカウントストアなど道内170店舗のほか、ネットスーパー・ネットショップを展開するなど、多様な業態でサービスを提供する総合小売業。

 2023年度は、札幌に3店舗の新規出店を行い、重点エリアのシェア拡大を図ったほか、店舗の魅力向上を目的として8店舗の大型活性化を実施し、品揃えの見直し、設備の一新などを行った。

 商品の取り組みでは、PBブランド「トップバリュ」の販売を拡大。前期比110・5%と伸長した。また同社ならではの差別化商品の開発、販売に注力し、オリジナル商品約760品目を開発、リニューアルも実施し、売上伸長の一因となった。

 衣料、住居余暇の商品群においては、外出意欲の高まりや社会、学校行事の再開による需要を取り込むため、浴衣やセレブレイトスーツ、化粧品などの品揃えを拡充し、好調に推移。またキャリーケースやアウター、防滑靴などについて同社オリジナルの商品をメーカーと共同開発した。

 以上の結果、売上高3331億6000万円(前期比105%)、営業利益103億6600万円(前期比124・2%)、経常利益は103億9600万円(前期比122・3%)、当期純利益は61億9300万円(前期比131・6%)となり、売上高・営業利益・経常利益は過去最高となった。

 2024年度は、最重点施策である「独自商品の強化」「業務改革の推進」や重点施策に基づき、売上高の拡大で見込まれるコストの上昇をカバーするとともに、生産性を高めていく。

▲3億円を超える売上となり、
大ヒットとなった開発商品
「イオン北海道 本気!のザンギ」

「独自商品の強化」においては、発売から50年を迎えたPB「トップバリュ」の販売拡大を行うとともに、同社ならではの、おいしく、価値あるオリジナル商品の開発を継続する。

「業務改革の推進」については、店舗DXを推進するほか、アウトパックの比率向上など、稼働4年目となるイオン石狩PCを最大限に活用する方針だ。

 さらに重点施策として、3店舗の新規出店や6店舗の店舗活性化など店舗への投資を引き続き行うとともに、商品については衣料・住居余暇の売り場改革やフラワー&ガーデンやトラベルなどの専門店化を強化する。またサステナブル経営の取り組みとして、今年1月にスタートしたオフサイトPPAを推進、そのほか興部町での植樹を予定し、フードドライブの店舗も拡大していく。

「当社はこれまで以上に北海道に貢献できる企業を目指し、『イオンのあるまちに住みたい!』と思っていただけるよう、地域のお客さまに愛される店づくり取り組んでいきます」(青栁英樹社長)