株式会社ニトリホールディングス

【2026年6月号掲載】

●札幌本社
【住所】札幌市北区新琴似7条1丁目2番39号
【TEL】 0120-014-210

●東京本部
【住所】東京都北区神谷3丁目6番20号

【URL】https://www.nitorihd.co.jp/

収益基盤安定維持で逆風下でも底堅さ示す、海外展開と商品改革で〝暮らし〟を守る

「ナチュラル&ブラック家具KPシリーズ」
▲「ナチュラル&ブラック家具KPシリーズ」
似鳥 昭雄会長
▲似鳥 昭雄会長

「暮らしの豊かさを世界の人々に提供する。」というロマン(志)を掲げ、国内869店舗(4月末時点)、海外210店舗(同)を展開する家具・インテリア業界最大手のニトリホールディングス。

 物価高騰や円安など、マイナス要素が取り巻く業界にあっても、2025年4~12月期の連結決算は、売上収益6885億300万円、営業利益1044億9400万円を確保。前年を下回りつつも、厳しい環境下で安定した収益基盤を維持。底力を示した。

 成長要素の一角を担う海外展開では、マレーシアとシンガポールで3店ずつ出店するなど、東南アジア市場強化に注力。より好調なSCへの移転やそのエリアに合わせた店舗づくり、適正な面積を見直しながらドミナント化を積極的に図る一方、商品開発の組織改革にも着手。似鳥昭雄会長自らが舵を取り、商品開発担当者を100人規模に拡大。新商品投入までの期間を従来の6ヵ月から3ヵ月へと大幅に短縮させるなど、消費者の暮らしを豊かにする〝より低価格〟な新商品比率を26年度中に40%まで引き上げる構えだ。

 商品展開に目を向けると、〝着るだけで疲労回復!〟がキャッチコピーのリカバリーウェア「Nミラクシリーズ」が好調。1490円という低価格で、ウェアは一般医療機器「家庭用遠赤外線血行促進用衣」届出済衣料。遠赤外線の血行促進作用による疲労回復や筋肉のコリを軽減する効果が期待でき、仕事や運動後、自宅のリラックスタイムなどさまざまなシーンで暮らしをサポートしてくれる。

 また、2月には部屋の家具を〝9点そろえても10万円以下でコーディネート〟可能な「ナチュラル&ブラック家具KPシリーズ」が登場。「シンプルの中に個性がある。手ごろな価格で、自分らしい空間を。」がコンセプトで、ナチュラルな木目とブラックフレームを基調とした〝あらゆる部屋に調和〟する家具シリーズだ。

 文化・観光振興を含めた地域貢献にもかねてから傾注しており、昨年は運営する小樽芸術村で5館目となる「浮世絵美術館」を開業。11月には葛飾北斎の肉筆画を6億2100万円で落札するなど、今年10周年を迎える小樽芸術村に花を添えた。
 また、クラシックカーを展示する博物館開業も視野に入れており、この冬に開催されたジャパンモビリティショー札幌では、北海道科学大と共同でクラシックカーを展示、話題を呼んだ。

 社会的な各種支援も継続しているが、アジア諸国の友好親善と人材の育成を目的とする似鳥国際奨学財団は25年度、国内外あわせて過去最多となる2500名超えの支援を行った一方、社内でも総合職社員に対して23年連続でベアを実施。〝全ての人に豊かさを提供〟するロマンはブレない。