東日本国際交流事業協同組合

【2026年3月号掲載】

【住所】札幌市中央区南5条西1丁目1番地23 北一ビル2F
【TEL】 011‐532‐7797
【URL】http://www.higashi-ienet.jp

ベトナム・中国の実習生が夕張メロンの栽培&収穫

▲夕張メロンの苗(左)と作業風景

 東日本国際交流事業協同組合(本部・札幌市、鶴嶋浩二代表理事)は、特定技能実習者と技能実習生の監理・サポート事業を行っている。
 ベトナムやモンゴル、スリランカ、フィリピン、中国、インドネシアからの特定技能実習者と技能実習生約500人を受け入れ、農業や酪農、水産、建築、食品加工、自動車整備、コンクリート製品製造などの業者に働く場を提供している。

 夕張のメロン農家では、同組合のベトナムと中国からの特定技能実習者と技能実習生約50人がメロンの作付けから出荷までの作業に従事している。実習生はすべて女性だ。
 夕張市農業協同組合(外国人実習生適正運営協議会)も協力している。
 内閣府などの視察が相次ぎ、2019年8月には出入国在留管理庁(入管庁)の佐々木聖子初代長官も視察に訪れた。

 実習生の作業時間は、繁忙期の5~7月は午前6時~午後6時(休憩2時間)、それ以外は午前8時~午後4時(休憩90分)。
 夕張メロンは、機械を使わず、すべて手作業なので栽培には技術が必要になる。具体的にはメロンの苗のつぎ木を行い、ビニールハウスに定植させる。夕張メロンは果実の質を良くするため、1本の苗には2、3個の果実にする必要があり、芽を摘むのも重要な作業だ。あとは収穫し出荷作業も行う。
 実習生たちが就労するのは、約30戸の農家。生産するメロンは農家によって異なり、多い農家で1日200個を出荷する。

▲農家の人と実習生(上)と
講習風景

 全般的なサポートは同組合が行い、ビザの取得や入国帰国のサポート、入国後の講習(1ヵ月)を行っている。講習では日本語や日本での生活(日本の法律やゴミ処理、自転車の乗り方など)を指導。

 また月1、2回、現地を訪問し、給与の支払いや実習内容をチェック。24時間体制でオンラインでのサポートも行っている。実習生に人間関係などの悩みがあれば、農家にフィードバックし、精神的な面についてもサポートしている。

 技能指導と生活指導は各農家が担う。農家は家族の一員として実習生を受け入れており、実習生たちは農家の人を「お父さん、お母さん」と呼んでいる。
 実習生の宿舎は10舎あり、協議会が用意。1人1部屋が原則だ。

白老町・竹丸渋谷水産で虎杖浜たらこを製造

▲竹丸渋谷水産の実習生(上)と
たらこの選別作業

 白老町の竹丸渋谷水産にはベトナムからの特定技能実習者と技能実習生が30人程働いている。その8割が女性。ちなみに同社で製造されたたらこは、皇室に納めている。
 虎杖浜で獲れた、たらを捌いてたらこを取り出し、たらこをエキスに漬け込む。その後は選別を行い、かたちを整えて箱詰めを行っている。

 年間800㌧を生産。作業時間は、午前8時~午後5時(休憩1時間)。
 こちらの技能指導と生活指導は、水産加工会社が担っている。
 宿舎は4舎で水産加工会社が用意。こちらも1人部屋だ。
 同組合のサポート体制については夕張メロンの場合と同じだ。

「アーキビジョン21」の建築大工でトレーラーハウスを組み立て

▲アーキビジョン21での建築大工作業(左)と移動式建築物

 建築関連では、㈱アーキビジョン21(本社・千歳市)に、ベトナムからの特定技能実習者と技能実習生が建築大工として働いている。毎年10人を受け入れており、今までに50人以上が従事。実習生はすべて男性だ。

 同社はトレーラーハウスを扱っており、能登半島地震では、トレーラーハウスによる復興支援に力を注いだ。そのほかアジアカップなどの選手村にも同社のトレーラーハウスが活用されている。

 実習生は木材のカットやトレーラーハウスの組み立て、内装工事のほか、基礎工事や上下水道工事の補助も行っている。作業時間は、午前8時10分~午後5時40分(休憩1時間半)。
 宿舎は4棟で、同社が用意している。

 サポート体制などについては、前述と同じだ。
「外国人技能実習制度を通じて、日本で培われた技能、技術、知識を海外の開発途上地域に普及することで経済発展を担う人づくりに寄与していきたい」と同組合の馬渕龍一理事。