【2019年9月号掲載】

大谷地裕明理事長

〈おおやち ひろあき〉1960年12月17日生まれ、子年。59歳。86年東海大医学部卒。同年札幌医大眼科入局。93年札幌医大眼科学講座医局長、95年旭川厚生病院眼科主任医長を経て、2002年山田眼科副院長、07年同院長、08年11月理事長に就任。日本眼科学会眼科専門医、PDT認定医、医学博士。

『VERION』活用で白内障手術の精度向上 今秋には最新鋭の診察機器『Mirante』導入予定

「常に患者さんの立場に立った目線で診察をすることを心がけています」と話すのは、道北の地域医療を支える山田眼科の大谷地裕明理事長。患者に不安を抱かせないため、治療内容をわかりやすく説明し理解してもらえるよう、日々尽力している。そんななか、昨年8月に導入した最新鋭医療機器が、白内障手術の精度向上を実現するものとして、いま注目を集めている。

白内障患者増加は〝待ったなし〟

山田眼科_白内障の手術

▲白内障の手術

——近年、白内障を患う方が多いと聞きました。
当院は白内障、緑内障、網膜硝子体、眼瞼下垂など、さまざまな手術を行っています。特に多いのが白内障の手術で、2015年は1850件、16年は1855件、17年は1870件、18年は1780件とクリニックとしては道北随一の実績を誇っています。
この白内障というのは、カメラのレンズの役割を果たす水晶体がタンパク質の変性によって混濁するもので、症状としては物がかすんで見えたり、ぼやけて見えたりします。主に加齢などによって発症するパターンが多いようです。60歳を過ぎたあたりから多く見られるようになり、年齢を重ねるに連れ、その割合はどんどん増していきます。

——解決策や治療法などはありますか。
一般的に早期であれば進行予防のために点眼治療を行いますが、それでも混濁は進んでいきます。そこで、日常生活が不自由になれば手術療法を行います。この手術では、濁った水晶体を取り除き、そこに人工の水晶体(眼内レンズ)を挿入します。簡単に言えば、カメラのレンズを取り替える手術です。
山田眼科では、経験豊富な医師とスタッフによる熟練した技術によって、わずか2・2〜2・4ミリほどの切開幅で済みます。さらに、バージョンアップした「極小切開白内障手術」装置の使用で、眼への負担を最小限に抑えるなど、最先端の医療に取り組んでいます。
これにより、手術も短時間で済み、早期の視力回復が見込まれることから、その日のうちに家に帰ることができるのです。
また、入院設備もありますので、患者さんの希望があれば短期入院をすることも可能です。特に遠方から訪れた患者さんでも安心して手術が受けられるため、万全で安心なケアだと自負しています。
白内障の症状や進行の速度にはかなりの個人差があります。そこで、患者さんやその家族を対象に手術の内容や合併症についてなどの詳細な説明会を2週間に1度開催し、説明に関する質疑応答を行うことで不安を取り除き、情報の共有化を図っています。

『VERION』活用で白内障手術の精度向上

山田眼科_VERIONイメージシステム

▲VERIONイメージガイドシステム

——最新鋭機器の充実も山田眼科の特長ですね。
白内障の手術には、より早く、かつ合併症などのリスクが少ない手術が行える「超音波白内障手術装置」を用い、眼瞼下垂症や眼瞼皮膚弛緩症では、「炭酸ガスレーザー手術装置」など、いま世界で注目されている方法を積極的に取り入れています。
昨年8月には、道北地域では最新バージョンとなる『VERION(ベリオン)イメージガイドシステム』を導入しました。
従来の白内障手術では、手術や検査で生じる変数が多く、予想外の術後結果を引き起こす可能性がありました。
『VERION』は、術前に測定したデータに基づき最適な手術計画を練ることから、その計画に基づいたガイドを的確に表示してくれます。
これにより、眼内レンズ挿入中の度数ズレが非常に少なくなったことで、手術の精度(正確性)が飛躍的に向上しました。これまで以上に、患者さんの見え方に対する高いニーズに応えることに寄与したと確信しています。

——今後についてお聞かせください。
私は、常に患者さんの目線に立ち、「お子様からお年寄りまで、地域の皆さまに愛される医療」を信条としています。近隣の医療機関とも診療連携を取りながら、万全の医療体制を整えています。
今年10月には、道内でもまだ設置数が少なくオールインワンで検査ができる最新鋭の医療機器『Mirante(ミランテ)』を導入予定です。高画質で色調変化に富んだ画像により、「蛍光眼底造影」や「眼底自発蛍光」などで新しい読影の可能性を提供します。
80歳以上の方は、高い確率で白内障の症状が出ると言われています。白内障手術を受け視力が回復することで、大幅なQOL(生活の質)の向上が見込めます。決して高齢だからといって諦める必要はありません。
最近の年配者は若い方に負けないくらいにお元気です。当院でも80〜90歳代の方が普通に手術をされて帰っていきます。その姿を見て、私たちも元気をもらっています。
これからも、道北・旭川地域の医療貢献のため、地域と連携を取りながら尽力していきます。

医療法人社団 山田眼科
【住所】旭川市豊岡4条3丁目3-17
【TEL】 0166-31-6222
【URL】http://yamadaganka.jp/