関 崇博氏/中道リース株式会社 代表取締役社長

【2022年6月号掲載】

関 崇博/中道リース株式会社代表取締役社長

関 崇博〈せき たかひろ〉

1975年生まれ。北海学園大学経済学部卒。2007年中道機械入社。09年中道リース入社。18年取締役総務部長。常務取締役、専務取締役を経て、今年3月から現職。

求められるのは「地に足つけた事業展開」『健全経営』『堅実経営』で組織強化

混沌とする社会情勢にあっても、独自のスタンスで堅調を維持。新たな事業展開に期待が高まる中で、「地に足をつけた経営が求められている」と、前社長から引き継いだ〝冷静沈着〟で舵を取る。

創業から半世紀となる2022年3月、社長に昇格した。
大きな区切りとなるこのタイミングでの昇格。取引先をはじめ多方面から注目が集まるが、「社長就任よりも、長らく会社を背負ってきた『社長が会長に就任した』というほうがイメージは強いはず」と控えめで、のしかかる責任の重さについては、「まったくないわけではないが、今はやらなければならないことが山積している。プレッシャーを感じている暇はない」と自然体だ。

総務部長、常務、専務を歴任したほか、お客様相談室長、管理本部長といったポストを兼務した過去も。これまでは主として営業部門のサポートに重きを置き、企業の地盤強化に注力していたが、「今まで以上に組織全体を俯瞰しなければならない」として〝社長職〟としてのスキルに磨きをかける一方、「現在の組織、体制が理想的」と前置きした上で、「業務面で改善の余地はある」と組織の再編成も視野。より強固な組織づくりに着手する構えだ。

昇格後、自身に新たなルールを課した。〝感情を表に出さないこと〟。「元々感情をむき出しにするタイプの人間ではない」と笑い自身を分析するが、この背景にあるのは社員に対する信頼に加え、「社員のモチベーションを最優先にしたい」という気持ちの表れだ。

信念は『健全経営・堅実経営』。これまで徹底されてきた健全、堅実を踏襲し、「無理をしない『身の丈に合った営業展開』。ここは変えるつもりはない」と、前社長から引き継いだ冷静さで先を見据える。

もっとも、「大きくジャンプすることは考えていないが、『背伸び』程度はしなければならない時期も必ずくる」として、〝その時〟に向けた備えにも余念はない。

今年4月1日に新入社員を迎え、社員数が200名を超えた。そんな社員たちに対して求めることは、「社員自身とその家族の『健康』。そして『時間の確保』」だという。

「今は『会社のためだけに働く』『身を粉にして働く』──という時代ではない。資本である身体を大切にし、支えてくれる家族との時間を何より大切にしてもらいたい」と、50年企業の実績の上に現代のワークスタイルを重ねる。

新たなチャレンジよりも地に足付けたビジネス展開

収束が見えないコロナ禍による影響で、バス事業営業部の苦戦は継続しているものの「ほぼ予定通りで終えることができた」と、第1クォーター(1月~3月)を振り返る。既に第2クォーター(4月~6月)がスタートを切っているが、「全体的に順調」とこちらも予定通りで推移している。

創業50年となる2022年の残された期間については、「お取引先のご挨拶回りと、各支店の訪店だけで年が明ける。今年一年は仕方がない」と笑う。

この先は「全体的に緩やかな上昇傾向になる」と予測し、コロナの感染状況や社会情勢の好転次第では、次の一手に注目が集まるが、「新たなチャレンジというものはまったく考えていない。今は地に足をつけた経営が求められている」

遺伝する〝冷静沈着〟でこの先も走り続ける。