社会医療法人医仁会 中村記念病院
【2025年7月号掲載】
【住所】札幌市中央区南1条西14丁目291番地
【TEL】 011-231-8555
【URL】http://www.nmh.or.jp
作業療法科急性期365日リハビリ準備中、手指ロボット「MELTz」導入

脳血管疾患を中心とした、脳腫瘍や神経難病、脊髄病変、運動器疾患の患者を対象に、PT59名、OT57名、ST7名、公認心理士1名、柔道整復師1名、リハビリテーション助手5名が、各科医師やリハビリテーション医の指示のもと、日々治療に従事している。
同院は従前から回復期病棟での365日リハビリ体制を整備しており、昨年末からは理学療法科(PT)にて、急性期患者においても365日リハビリ体制を追加スタートさせた。現在、作業療法科(OT)も年度内でのスタートを目指し順次準備を進めている。
「急性期からリハビリを手厚く行うことで、より早い回復促進や自宅退院獲得につなげられることが推奨されています。作業療法科においてもスタッフ人員等の環境が整い次第、急性期加療の充実化につなげていきたいと考えています。」と、鎌田康広科長。

作業療法科では、脳や脊髄損傷等の後遺症に対し、日常生活動作の自立や上肢機能獲得・高次脳機能向上を目標にリハビリを提供している。特に脳梗塞などで片麻痺が生じた患者に、麻痺した手で再び箸やスプーンが持てるようになる・タオルが絞れるようになる等、手のリハビリにチカラを入れている。手指の動きは繊細かつ複雑な機能のため、回復に難渋するケースが多い。その解決に向けて昨年1月に手指ロボット「MELTz(メルツ)」を導入した。急性期から積極的に活用していき、より早い回復につなげられるよう運用を進めている。