医療法人社団我汝会 えにわ病院

【2023年11月号掲載】

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変形性股関節症に「骨切り術」と「人工関節手術」

井上正弘整形外科部長
▲井上正弘整形外科部長

 えにわ病院では、専門グループを「肩関節・上肢」「脊椎外科」「股関節」「膝関節・下肢」の4つに分類し、グループごとに専門医を配しハイレベルな治療を実施している。

 井上正弘医師の専門は「股関節」。高齢者に多い変形性股関節症では、初期の場合には低侵襲の骨切り術を、進行した場合では人工関節手術を実施。骨切り術(寛骨臼回転骨切り術)は、骨盤の骨切りを施し関節の嚙み合わせをよくする手術。手術時間は2時間程度で、入院期間は6週間程。井上医師はこの骨切り術を通算100例程実施。

「できるだけ筋肉を温存することで筋力低下を防ぎ、その後のリハビリが進めやすくなるよう、努めています」と井上医師。

 一方、人工関節手術は、股関節の擦り減っている箇所(骨頭や臼蓋)を人工関節に入れ換えて可動域をよくしたり、体重をかけても痛みが生じないようにする手術。手術時間は1時間半程で、入院期間は12日間程。井上医師は、この手術を通算1500例程実施している。

「人工関節手術は、筋腱靭帯温存する低侵襲の手技で行い、早期の術後回復と脱臼などの術後合併症の予防に努めています」(井上医師)

井上 正弘整形外科部長(いのうえ まさひろ)

北海道大学医学部卒。北海道大学整形外科医局、製鉄記念室蘭病院、岩見沢市立総合病院、京都大学麻酔科集中治療部等を経て、2013年4月から我汝会えにわ病院に勤務。18年4月に整形外科部長に就任。日本整形外科学会専門医、リウマチ専門医。日本体育協会スポーツドクター。