将軍ジャパン

【2025年6月号掲載】

【住所】北海道江別市萌えぎ野西29-15
【TEL】 011-380-2362
【URL】http://shogun.bz/

「経営の柱」の一つ、ビューティー事業部が新たなサービスを展開

窪田真奈美取締役部長
▲窪田真奈美取締役部長

結婚式等に特化したブライダルメニュー

 理美容とヘアカット専門店を中心に全国に206店舗を展開する将軍ジャパン(本社・江別市)は関連事業として、飲食事業やビューティー事業、不動産事業など様々な“経営の柱”を持つのが強み。その一つ、ビューティー事業部はネイルサロンとまつげエクステサロンの運営を主力とし、トレンドに沿った新サービスメニューを展開中だ。

▲サンピアザ3階には「ラポール」のほか、
「クイックサロンBB」
「メンズサロンダンディズム」の同社3店舗が並ぶ

 将軍ジャパングループは来年、創業満30年の節目を迎える。「理容のディスカウント」チェーンのドミナント出店、「クイックサロンBB」のフランチャイズ展開で経営基盤を固めてきた。その一方で、連関性の高いネイルサロンとまつげエクステサロンも複数店舗を展開、生活関連企業として幅を広げてきた。

 ネイルサロンは、ジェルネイルの専門店である自社ブランド「ラポール江別店」、「ラポールサンピアザ新さっぽろ店」の2つ。爪にも地肌にもやさしい良質なネイルを利用しやすい価格設定で提供している。

 ネイルは、色を塗ったり、アートを施したりする以外に、落とす作業(オフ)にも料金が発生するのが一般的。だが、「ラポール」では、付け替えの際はオフの部分を無料とし、付け替えをしやすくしている特徴がある。

 また、この3月から新たにブライダルメニューを導入した。

▲評判の良いネイルのブライダルメニュー

 ビューティー事業部を所管する窪田真奈美取締役部長はこう話す。
「ブライダルメニューの他にも、スタッフがいろいろなメニューを自ら考えています。良い意味で個性が出てオリジナル色が強くなり、お客様に喜ばれています」

 こうも語る。
「ネイルを施される年齢層は年々幅広くなっているように思います。指先は人の目につきやすいところで、爪を綺麗にすることでモチベーションが上がります」

▲セレビアイ琴似店

 まつげエクステは、関東を中心に展開する「セレビアイ」のFCとして「セレビアイ琴似店」、「セレビアイ星が浦店」(釧路市)、「セレビアイ新札幌店江別分室」の3店舗を運営。スタッフ全員が美容師免許の有資格者でどの店舗もおしゃれな空間で高技術なサービスを提供しており、この4月にオープンした「セレビアイ新札幌店江別分室」は将軍ジャパンの美容室ブランド「ヘアメイクルームブリランス5丁目通店」内に設けられた新たな形態の店だ。

「美容室を利用されるお客様が、まつげエクステやまつげパーマに興味を示し、予約をされるケースも見られます。あらためてまつげエクステのニーズの高さを実感しました」(窪田部長)

 新たなメニューとして、「アンドヘルシー」と呼ばれる、エクステをつけてからパーマをかける技法のサービスを琴似店で始めた。他の2店でも今夏をめどにスタートする予定だ。
「いわばマツエクとパーマを合体したもので、より一体感を出せます。目元がくっきり、パッと明るくなった印象を与えることができます。グルーという専用の接着剤とLEDを使い、持続力、耐久力が大きいのが特徴。温泉やプールに入っても取れにくいです」(同)

経営戦略部を所管し生産性の向上を追求

 ところで窪田部長は同社の経営戦略部も所管しており、こちらはネイルサロンやまつげエクステサロンだけでなく、同社のすべての部署に目を配るセクションだ。

 スタッフは5人。企業にとっては“頭脳”にあたる部分で、例えば、売上げが減少した店舗の要因を分析し、その対策を講じる仕事を担う。

「このご時世、多くの業種が人手不足で悩んでいますが、『いない』『足りない』で済ませていては何の解決にもなりません。どういった求人が有効か、マンパワーが足りない中でどう生産性を高めるか、を突き詰めることが大切だと思うのです」
 ときっぱりと語る。

 将軍ジャパンは、杉本好法氏(現将軍ジャパンホールディングス社長)が創業した。「先ず、人でありたい」という理念を具現化するため、常にお客様を第一に考え、行動する企業として、ますます磨きがかかっている。