さっぽろ内科・リウマチ膠原病クリニック

【2023年9月号掲載】

【住所】札幌市北区北7条西2丁目20 NCO札幌駅北口
【TEL】 011-700-2000
【URL】https://www.sapporo-rac.jp/

北大との連携で「リウマチ膠原病」治療、鑑別が難しい「乾癬性関節炎」も

近祐次郎院長
▲近 祐次郎院長

 近祐次郎院長は、北大医学部卒。日本リウマチ学会専門医・指導医、日本内科学会専門医で、北大病院や市立札幌病院、時計台記念病院、滝川市立病院などでリウマチ膠原病の研鑽を積み、2017年に開業した。

 リウマチ膠原病は、自己免疫疾患で症状が多岐にわたり、診断・治療が難しい難病(特定疾患)だ。
 同院では関節リウマチの診断に関節エコーを駆使、また近隣の医療機関と連携してMRIによる画像診断を行い、的確な診断に努めている。膠原病では肺炎や心臓病を併発するリスクが高まるため、呼吸機能検査や心エコー検査など合併症予防にも努める。北大とも病診連携、北大からの患者を受け入れ、北大の河野通仁医師と田中宏美医師が週1回、診療する。

 リウマチ膠原病は薬学知識も不可欠で、たとえば薬剤の「リウマトレックス」(MTX)では、肝機能障害や間質性肺炎の合併症が起きやすい。同院ではCTや肝臓エコーでその管理を徹底させている。

 一方、同院が扱う疾患で最近多いのが「乾癬性関節炎」。湿疹がひどく手などが腫れ、関節リウマチと同じ程度にやっかいな病気だ。
「乾癬性関節炎は、変形性関節炎と間違われやすく、鑑別が難しい。知識と経験に基づいた総合的な判断が必要です。患者さんの痛みに寄り添い、信頼されるクリニックを目指したい」(近院長)