市立病院前老年内科メモリークリニック

【2023年6月号掲載】

【住所】札幌市中央区北11条西14丁目1‐1 ほくやく桑園ビル2F
【TEL】 011-788-8005
【URL】https://roumemosap.jp/

認知症の専門医が詳細な心理・画像検査で診断

中野 正剛院長
▲中野 正剛院長

 昨年11月、市立札幌病院の近くに開業、認知症などの「もの忘れ外来」を実施している。

 中野正剛院長は、30年以上にわたり認知症の臨床研究に携わり、日本認知症学会の専門医や道内では数少ない日本老年精神医学会の専門医(評議員)の資格を持つ。また日本老年医学会の専門医でもあり、高齢者医療のエキスパートだ。

「もの忘れ外来」では、初診の際に詳細な診察を行い、診察の所見に基づき臨床心理士による認知機能検査(神経心理学的検査)を実施。

 画像検査では、市立札幌病院と連携し、脳のMRIで海馬の萎縮を診る(VSRAD)。さらに脳の血流を調べるSPECT検査も実施、診断の精度を高めている。そのほか、心機能やドーパミン分泌量など総合的な見地から①アルツハイマー型や②レビー小体型、③血管性、④前頭側頭型などを鑑別。
 診断結果は、画像検査や心理検査を通じ、わかりやすく説明する。

▲スタッフが親身になって対応

 一般に「もの忘れ外来」は、曜日や時間を指定する場合が多いが、同院では毎日受け付けているので患者は待たずに受診できる。
「加齢のせいだと思って認知症が放置され、手遅れになることが多い。自己判断せずにあやしいと思ったら相談を」と中野院長。

中野 正剛氏(なかの せいご)

東京医科大学卒。日本内科学会認定内科医、日本核医学会専門医、日本老年医学会専門医、日本老年精神医学会専門医、日本認知症学会専門医、日本核医学PET専門医等。医学博士。