㈱リラィアブル
【2024年5月号掲載】
【住所】釧路市春採5丁目16番17号
【TEL】 0154-46-8000
【URL】https://www.reliable-group.jp/
釧路のレーゾンデートル「コーチャンフォー」新規事業と既存事業の融合に成功
㈱リラィアブル(佐藤暁哉社長)は、全国最大規模の複合店「コーチャンフォー」を道内6店舗、関東2店舗(東京都、茨城県)で展開。
昨年10月に新川通り店にオープンしたカプセルトイ専門店「gashacoco」は、道内最大規模となる1300台を超えるマシン数で話題を呼んだ。カプセルトイ事業の開始からわずか5ヵ月で5店舗を展開。売り上げも開始から6ヵ月で2億円を記録した。
佐藤社長は「リアル店舗としての立ち位置を追求すると、カプセルトイ事業は親和性が非常に高い」と説明する。
実際にコインを入れてカプセルが出てくる楽しさは、リアル店舗でないと体験できない。週末は、1店舗当たりの売り上げが100万円を超える日もあり、好評だ。
2022年にオープンした「つくば店」では児童書を1冊販売するごとに、つくば市に10円を寄付する画期的な試みを行い、近隣の書店もそれに追随した。
「1つの店舗では小さな動きだが、他社も共感していただき、同じような取り組みの輪が広がっています。これが大きなうねりとなり、つくば市に貢献できたら幸いです」(佐藤社長)。
開始から市との連携協定締結までの10ヵ月の間に児童書の売り上げは約5万9000冊となった。つくば市の14歳以下の人口である3万9000人をはるかに上回る冊数だ。
SNSの活用についても早期から力を入れており、公式Xのフォロワーは1・7万人を超える。
「スマホ世代の若年層がリアル店舗に足を運ぶためには、SNSの活用が不可欠です」と佐藤社長。
21年にXで社員が連載した漫画は反響を呼び、昨年にはコミックを出版した。イベントや新商品の案内など、SNSの発信で予約や注文が入ることが増えているという。また、インフルエンサーが紹介する小説や文具をいち早く取り入れることで、訴求力を高めている。ユーチューバーが店舗内で撮影した動画が話題となり、10万回以上の再生回数も記録した。
全国的に書店の閉店が続く中、コーチャンフォーグループは昨年度も前年以上の売上高を堅持。人口減少や高齢化など様々な問題が取り巻く釧路において、㈱リラィアブルは釧路の〝レーゾンデートル(存在理由)〟となりつつある。