カネダイ大橋牧場直営精肉店 肉将

【2023年1月号掲載】

【住所】網走郡大空町東藻琴84-1
【TEL】0152-63-5529
【URL】https://seinikuten-nikushou.com

ユニークな自動販売機が話題呼ぶ、イベントや北海道物産展に積極的出店

▲話題を呼んだ自動販売機と大橋遼太社長

 黒毛和牛「知床牛」を生産するオホーツク管内大空町のカネダイ大橋牧場のグループ会社「Big Bridge」が運営する精肉店「肉将」は2021年4月のオープンから間もなく2年。北海道物産展や各種イベントに精力的に出店している。

 大橋牧場の3代目で専務の大橋遼太氏が社長を務める。ショーケースを置かない店舗で、客の要望に応じて枝肉から捌いて提供する。生産から加工、販売を一貫して行う6次化の典型的な事例だ。

▲さっぽろオータムフェストに出店(2022年9月)

 22年はライジングサンフェスティバルとさっぽろオータムフェストに初出店。オータムフェストは大通10丁目の“お肉じゅっ丁目”で9月9日~10月1日まで通期で営業し、人気を集めた。
 メインで販売したのは「知床牛極コロッケ」。知床牛100%と道産じゃがいも(男爵)を使用した「生産者の想いが伝わる究極のコロッケ」だ。
「外はサックサク。中はホックホク。印象をひと言で示すと『飲めるコロッケ』。クリーミーで、知床牛の味もしっかりと出ている。お値段は400円とお手頃。何度も食べに来ました」(札幌市西区の20代男性)

 大橋社長は、「リピーターが多いですね。コロッケを開発して半年。冷凍商品も含めて累計5万個くらい販売できました」と手応えを語る。

▲自動販売機

 一方、地元で話題を集めているのが、10月に設置した冷凍の知床牛を買える自動販売機。
 店の営業時間が10時~18時、週休2日であるため「食べたい時にいつでも」という目的で始めた。5000円の「プレミアム肉ガチャ」と3000円の「サプライズ肉ガチャ」は何が出てくるかわからず、そんなドキドキ感から人気を呼んでいる。大橋社長によると「必ずお値段以上の商品が入っている」と言う。

 加えて、「肉」にかけて29分の1の確率で高額商品が当たる仕掛け。中には「10回買って2回も大当たりが出た」という幸運な人もいるとか。
 北海道物産展などを通じて「知床牛」を全国に発信。この方針は23年も続けていく。