医療法人新産健会 LSI札幌クリニック

【2024年3月号掲載】

【住所】札幌市東区北13条東1丁目2番50号
【TEL】 011-711‐1331
【URL】https://www.lsi-sapporo.jp/

医師が診断しやすい画像と撮影時間の短縮で患者の負担軽減

▲緑川竜司副技師長

 緑川竜司副技師長(36)は、診療放射線技師として14年のキャリアを持ち、同院ではCTやMRIの画像撮影を担当。その際、医師が診断する上で見やすく伝わる画像を心がけているという。

「画像撮影に一定のルールがある中で、診断に役立つと判断した場合、プラスαを加味した撮影を心がけています」と緑川技師。
 上腹部の撮影では、肝臓から腎臓までを撮影するが、膵臓に嚢胞(がんになる前の病変)がある場合、嚢胞を強調した画像を撮影、医師に伝えている。日々の研鑽に加え、医師とのコミュニケーションも欠かせないという。

「検診では症状がなくても異常がないかを診るため、からだ全体を診なくてはなりません。大変ですがやり甲斐を感じます」(緑川技師)

 もうひとつ心がけている点は、短時間の撮影で鮮明な画像を提供すること。通常MRIは撮影に30分程かかるが、緑川技師は検診で頭部は15分程、腹部は10分弱で撮影。撮影時間が短いと画質が落ちるが、機器の操作で画質を保持したまま時間短縮を図っている。
「撮影時間を短くすることで異変がみられた場合、先程の追加撮影する余裕が生まれます。患者さんにとっても負担軽減になります」(緑川技師)

●診療放射線技師
 【必要な資格】診療放射線技師国家試験合格