㈱化合物安全性研究所

【2026年7月号掲載】

【住所】札幌市清田区真栄363番24
【TEL】011-885-5031
【URL】https://www.ka-anken.co.jp

「非臨床」から「臨床」まで安全性試験をワンストップでサポート

松井豊社長
▲松井豊社長

 化合物安全性研究所(本社・札幌市、松井豊社長、略称「化安研」)は、北海道の風土病であるエキノコックス病の治療薬における安全性試験のため、北海道大学、札幌医科大学の医療関係者によるアカデミア発ベンチャーとして1970年に設立された。

「人々の健康で豊かな生活への貢献」を理念に、医薬品や医療機器、再生医療等製品、農薬などの安全性試験の受託事業(CRO)を展開。

 医薬品などの化合物は、人体に適用される前に安全性を確認するために、まず①動物や細胞などを使って毒性の有無を検証する。そこで一定の安全性が認められた場合、次に②医療機関(治験施設)と協力しながらヒトへの投与で検証する。前者が①「非臨床試験」、後者が②「臨床試験」である。

 ①「非臨床試験」については、医療機器や農薬などのメーカーからの委託により、ラットやウサギ、ブタなどを使ってその安全性を検証している。たとえば歯の詰め物の成分が溶けて体内に取り込まれた場合、発がん性やアレルギー反応など、人体への悪影響が生じないかを確認する。

▲㈱化合物安全性研究所(本社)

 非臨床試験には法令に則ったGLP(優良試験所規範)基準が定められており、化安研はその基準をクリアしたGLP認証施設になっている。
 また近年では、動物を用いない試験法にも力を入れている。死亡したウシの眼球を使って化粧品などの刺激性を調べる代替法(BCOP)は、化安研が全国で初めて受託した。そのほか細胞や細菌を使った試験も行っている。

 一方、②「臨床試験」では、ジェネリック医薬品について先発医薬品と同等の効果や安全性が認められるかを検証する試験(生物学的同等性試験)や、大学などが行う医薬品の薬効や安全性を調べる医師主導治験などを支援。こちらもGCP(臨床試験実施基準)が定められ、化安研ではGCPを遵守して試験を受託している。

▲臨床・非臨床のどちらの試験にも対応

 この化安研の最大の特徴は、前述の①「非臨床」と②「臨床」の双方の試験を受託していること。CRO業界では珍しく①「非臨床」から②「臨床」までを1社でワンストップサポートできる。
「ワンストップだと効率がよく、時間や労力のほか、コストを抑えられるメリットもある」と松井社長。

 そのほか、社員約110名の65%が女性で占められており、昨年、女性の活躍に積極的に取り組む企業に厚生労働省から付与される女性活躍推進企業「えるぼし」の3段階目に認定された。また派遣事業の許可を取得し、大学病院などの研究支援も行っている。

「北海道の企業や大学と連携をとりながら、多方面から北海道を盛り立てていきたい。また、地元の人材を採用することで地域貢献にも尽力したい」と松井社長。

【事業内容】
●非臨床試験/医薬品、医療機器、再生医療等製品、農薬、化学物質、健康食品等の安全性ならびに薬理評価。
●臨床試験/医薬品(BE試験等)、再生医療等製品、医療機器等。


【企業概要】

代表者/代表取締役社長 松井 豊
設立年/1970年9月