医療法人社団いとうひろし内科・糖尿病内科クリニック

【2024年11月号掲載】

【住所】札幌市中央区北4条西29丁目1‐14
【TEL】 011‐213‐7593
【URL】https://www.itoh-hiroshi-c.com/

食べる順番ダイエット、「DPNチェック」で神経障害を早期発見

▲伊藤 博史理事長・院長

 伊藤博史理事長は旭川医大の元准教授で、2015年に開業。
 日本糖尿病学会の診療ガイドラインが改定され、同院でもその改定に沿った血糖のコントロールを行っている。

「特に高齢者の糖尿病では、フレイル(虚弱)の予防のために極端な体重減少を避け、また認知機能を損なわないように低血糖をきたさない治療が大切」と伊藤理事長。

 ここ数年、新薬が出回るようになり、SGLT2阻害薬の適用拡大やGLP‐1受容体作動薬の経口剤の登場が注目されているが、同院では新薬を一律に処方するのではなく、患者の病態に即した薬の使い分けを行っている。

 食事療法では、食事の最後に糖質を摂ることで血糖の上昇を抑える「食べる順番ダイエット」を推奨。週2回、管理栄養士による栄養指導にも力を入れている。

 また神経伝導検査機器「DPNチェック」を導入し、末梢神経障害の早期発見にも努めている。これは足に電極を付けて伝導速度や振幅を測ることで簡便に検査できる。

「神経障害では糖尿病網膜症や糖尿病性腎症に先んじて症状が出やすいので、この検査は他の合併症の早期発見にも役立っています」(伊藤理事長)

伊藤 博史理事長・院長(いとう ひろし)

旭川医科大学卒。同大第二内科助手、講師、助教授及び同大内科学講座病態代謝内科学分野准教授、医療法人ケイ・アイオホーツク病院院長等を経て、2015年10月に開業。日本内科学会認定総合内科専門医、日本糖尿病学会認定専門医・研修指導医、日本糖尿病協会療養指導医。