遺愛女子中学校・高等学校

【2026年7月号掲載】

【住所】キャンパス 函館市杉並町23番地11号
【TEL】 0138-51-0418
【URL】https://www.iaijoshi-h.ed.jp/

東大をはじめ国公立大や有名私大に多数合格、英語科を「英語科グローバルコース」へ改革

▲重要文化財に指定されている本館

 一昨年に節目の創基150周年の行事を開催し、200年に向けて新たな一歩を踏み出した学校法人遺愛学院の遺愛女子中学校・高等学校。今春、高校には前年とほぼ同数の165人が入学し、函館の私立高校8校では16年連続で最多となった。中学卒業生の減少が続く中で大きな存在感を示している。

井本晴雄校長
▲井本晴雄校長

 東北以北で最も歴史のある女子校だ。生徒の多くは「第一志望」で入学しており、その要因は「校風」に加え、国公立大や有名私立大に多数の合格者を輩出する高い進学実績にあるのは間違いない。
 過去5年間で国公立大に157人が合格。今春も東京大学に1人、国公立の医学部医学科に2人合格したほか、私立大では早稲田大に4人、慶應義塾大と国際基督教大にそれぞれ1人、明治大2人、青山学院大4人などの実績を示し、そのほか医療・看護・薬学系の4年生大学にも多くの生徒が進んでいる。

 もう一つの要因が、部活動やボランティア活動が充実していること。特に吹奏楽局は道内屈指の実力校で、北海道吹奏楽コンクールのA編成で2年連続ゴールド金賞を獲得するなど、全国大会の北海道代表権を得るまで「あと一歩」のところまで来ている。今年は力のある2・3年生に、新1年生もレベルは高く、今まで以上に期待感が持てそうだ。

 また、箱館五稜郭祭野外コンサートでトリを務めるなど、地域の中でとても愛され、親しまれ、多くのイベントの出演依頼が寄せられている。昨年は函館に寄港した大型客船クイーン・エリザベス号の船内でステージ演奏を披露し、感動した乗客のスタンディングオベーションを受けた。
 この外国客船をめぐっては、遺愛の生徒の英会話によるボランティア活動がすっかり定着。「大きな社会貢献」と公的団体から高い評価を得ている。「このボランティアをやりたくて進学先として遺愛を選んだ」という生徒も少なくない。

「英語力はかなりついている」と井本晴雄校長は話す。その表れとして昨年度の英検取得者は1級に4人、準1級に中学生1人を含む19人、さらに特記すべきは高1の段階で準1級2人、2級34人、準2級をすでに82人が取得していることだ。一方で「英語科を『英語科グローバルコース』へ改革」という方針のもと、国際教育ネットワーク「ラウンドスクエア」の本加盟に向け、キャンディデートスクールとなるための活動を展開中だ(別稿「ニュースの目」参照)。

 このほか、特別進学コースのミニ見学会を新たな取り組みとして実施し、充実強化を図っている。