北海道センタービレッジ株式会社グループ
【2024年2月号掲載】
【住所】網走市大曲1丁目13-6
【TEL】 (0152)67-5550
【FAX】(0152)67-4233
【URL】http://www.okhotsk-ichiba.com/
流氷観光シーズンの到来に合わせ「かにや」レストラン200席増設
網走刑務所から鏡橋を渡り、国道を横断してすぐのところに「オホーツク産直市場かにや」がある。北海道センタービレッジグループの中核となる飲食・物販施設で、とりわけ毛ガニ、タラバガニ、ズワイガニなどのカニ料理の人気が高い。2月の流氷観光シーズンに合わせ、近隣地にレストランの増強を図る予定だ。
北海道センタービレッジグループは「オホーツク産直市場かにや」のほか、法要や仕出し料理を手作りで提供する「錦寿庵」、炉を囲みながら新鮮な旬の味覚を炭火で味わえる老舗居酒屋「五十集屋」などで構成する。
「かにや」も「五十集屋」もオホーツク海の新鮮な魚介類を仕入れるルートをそれぞれ確立している。素材が持つ味をそのまま、あるいは付加価値を添えて提供するなど“味”へのこだわりと追求心は人一倍強い。
来たる流氷観光シーズンの到来に合わせ、この1月末に「かにや」のレストラン部門を拡張オープンする予定。旅行形態が団体から個人へと移行するなか、網走で多人数が昼食をとれる施設が少なくなったためだ。
近い将来、旅行会社や観光客のニーズに十分に応えられなくなると、オホーツク管内全体の観光振興に影響を及ぼしかねない。そのため、北海道センタービレッジが先陣を切って動き、「かにや」の近隣に約620坪の土地・建物を昨年11月までに取得した。そこへ海鮮料理を提供できるスペースを200席増やす計画なのだ。
「すでに台湾やシンガポールを中心としたインバウンドの送客業者や国内大手旅行業者に興味を示していただいている」と23年6月に専務から社長に昇格した富永正則社長(53)は語る。
また、単独で代表権を持つ会長に就任した中村多賀志氏は「お客様の入り込みはコロナ禍前に戻った。観光サービスに従事する者として、オホーツクの観光振興と持続的発展にしっかりとその役割を果てしていきたい」と強調している。