エア・ウォー ター北海道株式会社
【2026年10月号掲載】
【住所】札幌市中央区北3条西3丁目1番地
【TEL】 011-212-8227
【URL】https://www.awi.co.jp
エア・ウォーターグループ初の「小水力発電事業」「美瑛プロジェクト」が始動!

エア・ウォーター北海道㈱(本社・札幌市、庫元達也社長)は、㈱森とみずのちから(本社・奈良県下市町、貝本隆三社長)と一般社団法人CoIU設立基金(所在地・岐阜県飛騨市、井上博成代表理事)の2者と水力発電事業及び地域共創事業の協定を2024年8月に締結した。エア・ウォーターグループの水力発電事業は初めてで、3者は協業して道内の「小水力発電事業」を推進していく方針だ。
同社が長年築いてきた事業ネットワークと㈱森とみずのちからが有する小水力発電所の開発ノウハウを掛け合わせることで持続可能な事業と地域づくりを目指す。またCoIU設立基金は、26年4月に「Co‐Innovation University」(CoIU/飛騨高山大学)を開学、人材教育を通じて地域共創ソリューション及び地産地消スキームを検討する。
ちなみに「小水力発電」とは、ダムのような大型施設を設置せずに、河川や農業用水路の落水や流水を利用して発電機を稼働させ、電気エネルギーを得る方式。北海道は小水力発電のポテンシャルが高いと言われている。発電規模は200~1500kW程度で、一般家庭が消費する400~3000軒分に相当する。
「小水力」の設備利用率は60〜80%と、「地熱」「風力」「太陽光」と比べ安定性が高く、既存の水流を利用するため環境負荷が少ない。
その第一弾の取り組みが、上川管内美瑛町の「美瑛プロジェクト」。美瑛川上流で26年度から小水力発電施設の整備に着手、28年に着工を予定し、30年度の稼働を目標にしている。最大出力は427kW。
この「美瑛プロジェクト」は、公共施設や地域のEVバスへ電力供給し地産地消につなげるほか、美瑛川でつくられた電気を「青い池」などの観光地のライトアップに利用することで夜の観光を創出、観光時間帯を分散させ、オーバーツーリズム対策とする予定。
再エネを活用した地域振興策として注目されるが、この挑戦は小水力発電所の建設をゴールとするものではなく、そこで生み出される電力を活用し地域の未来づくりへとつなげていく構想でもある。
同社は今後、こうした取り組みを道内各地に広げていく考えで、小水力発電や地域共創に関心を持つ自治体・企業との連携も視野に入れている。



