エア・ウォー ター北海道株式会社

【2025年10月号掲載】

【住所】札幌市中央区北3条西3丁目1番地
【TEL】 011-212-8227
【URL】https://www.awi.co.jp

桑園に「エア・ウォーターの森」が開業、「地方創生」支援や産学連携で地域貢献

エア・ウォーターの森
▲「エア・ウォーターの森」

 エア・ウォーター北海道㈱(本社・札幌市)は、昨年12月、札幌市内に「エア・ウォーターの森」を開業。また同月に、北海道大学と連携協定を、さらに今年2月には国立大学法人北海道国立大学機構と包括連携協定を締結。産学連携に力を注いでいる。
 また道内全179市町村を対象に地方創生支援を実施、大臣表彰を受賞した。
 地域創生支援や産学連携で地域に貢献する同社の取り組みを紹介する。

 オープンイノベーション拠点「エア・ウォーターの森」は、JR「桑園駅」近くに開業(札幌市中央区北8条西13丁目)。
 大学・研究機関、自治体、企業・スタートアップなどと連携し、「エネルギー・環境」や「農業・食」を中心とした新事業の創出に取り組み、研究交流や人材交流を図っている。

▲北海道大学との連携協定調印式
(エア・ウォーターの豊田喜久夫会長・CEO(左)
と北海道大学の寶金清博総長)

「ウエルネスフロア」(1階・屋上)では、各種イベントに適した多目的ホール、キッチンラボで多数のイベントを開催しているほか、インナーテラスでは「水素燃料電池」を設置、話題を呼んだ。レストラン「EUREKA」では、エア・ウォーターグループが手がける食材を使用し、「食・農業」の魅力などを情報発信している。

「オープンイノベーションフロア」(2・3階)には、大学や研究機関、スタートアップ企業などが入居する「個室エリア」(2階)と、会議室やセミナールームの「コワーキングエリア」(3階)がある。

 また施設内には包括連携協定を締結した北海道国立大学機構がオープンイノベーションセンターの札幌サテライトを開設している。
 一方、北海道大学についても連携協定締結に基づき「協働教育研究支援プログラム」を実施。北大に在学する学生に対して給付型奨学金や研究費を寄付し、優秀な人材の育成、研究の質向上を図っている。2025年度の支給対象者が決まり、6月26日には、学生3名に奨学金が支給された。

 さらに同社は、3年目を迎えた寄付制度「ふるさと応援H(英知)プログラム」で、道内全179市町村を対象に2023年度から2030年度までの8年間、総額10億円を上限として寄付を実施する。

▲「地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)
に係る大臣表彰」(伊東良孝大臣(左)と
エア・ウォーター北海道の庫元達也社長)

 エア・ウォーターグループが成長軸に掲げる「地球環境」と「ウエルネス」の観点を含め、様々な社会課題の解決に寄与する市町村の事業を対象とし、毎年募集を行い、選定にあたっては社外有識者で構成する「ふるさと応援Hプログラム推進委員会」を設置。「持続性」・「波及性」・「創造性」・「協働性」・「地域への貢献度合い」などを総合的に判断して決定する。
 2年目となる2024年度は、19市町村(19事業)に対し、総額1億2999万円を寄付した。
 この取り組みが評価され、昨年12月には優良事例として「地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)に係る大臣表彰」を受賞した。