㈱アインホールディングス
【2025年6月号掲載】
【住所】札幌市白石区東札幌5条2丁目4-30
【TEL】 011‐814‐0011
【URL】https://www.ainj.co.jp/corporate/
「ファーマシー」&「リテール」事業の 2本柱で展開、「Francfranc」がグループ入り、中長期ビジョンで売上「1兆円」目指す

㈱アインホールディングス(本社・札幌市、大谷喜一社長)は、①「ファーマシー事業」と②「リテール事業」の2本柱で事業展開する。
「ファーマシー事業」は、「アイン薬局」を中心に北海道から沖縄まで全国に1255店舗の薬局を開局(25年3月末現在)。

一方の「リテール事業」は、コスメ&ドラッグストアの「アインズ&トルぺ」を首都圏などの都市部を中心に93店舗を展開(同)。スキンケアやメイクなどのコスメ関連商品を中心に〝美と健康〟に関するアイテムを提供している。
昨年8月にはインテリアショップを展開する㈱Francfrancがグループ入りした。
「リテール事業」の基本戦略は「同質化競争はしない」。アインズ&トルぺでは「チェーンオペレーションではなく、人が売り場を創出している」点を重視して各店舗の店長が権限を持ちデータを分析、多様な商品の中から自店舗に合う商品の選択や陳列を行っている。そのためアインズ&トルぺには、1店舗として同じ店舗はない。

また㈱Francfrancのグループ入りだが、Francfrancの商品力や知名度の高さに加え、FrancfrancがSPA(製造小売業)であり、製造部門を持つことからFrancfrancの製造部門とアインズ&トルぺの優れた店舗開発力を補完し合うことでシナジー効果が見込まれる。
同社のビジョンは「『この街にアインがあって良かった』と感じていただける企業に」。
さらに中長期ビジョン「Ambitious Goals 2034」(1兆円への果敢なる挑戦と革新の10年)を掲げ、事業別ではファーマシー事業で「規模と効率化で持続可能な次世代薬局を創出」、リテール事業で「洗練された価値を発信するコンセプトストアの追求」をビジョンに掲げている。
同社の前期の売上高は、3998億円(ファーマシー事業3575億円、リテール事業その他423億円、24年4月期)。
今期は、売上高4500億円超を見込んでいる。
今後は、「かかりつけ薬局」の成長や未分業医療機関門前、医療モールなどを軸としたオーガニック出店(ファーマシー事業)や前述したアインズ&トルぺとFrancfrancの協業による両ブランドの成長(リテール事業)、M&Aの推進などで5年後に売上高7000億円(30年4月期)、9年後には売上高1兆円(34年4月期)を目指している。
そのほか「働きやすい環境づくり」や「人材育成」にも注力。またコーポレート・ガバナンスにも力を入れ、法律の専門家やM&Aのスペシャリストを社外取締役に選任。その中には日ハム元監督の栗山英樹氏も名を連ねている。