医療法人仁楡会 仁楡会札幌病院

【2026年9月号掲載】

【住所】札幌市豊平区中の島2条7丁目1番1号
【TEL】 011-814-9911
【URL】https://www.jinyukai.or.jp/

短期入院で性機能を温存、低侵襲の新治療「ウロリフト」を導入予定

丸晋太朗理事長
▲丸晋太朗理事長

 仁楡会札幌病院では、前立腺肥大症で「接触式レーザー前立腺蒸散術」(CVP)や「経尿道的水蒸気治療」(WAVE)の低侵襲治療を導入してきた。さらに「経尿道的前立腺吊り上げ術」(ウロリフト・PUL)を年内導入の予定だ。

 この治療は、前立腺の組織を切除せずに、専用のインプラントを用いて尿道を圧迫する前立腺組織を外側に引き上げ、尿の通り道を広げる治療。前立腺組織を切除・焼灼しないため出血が少なく、身体への負担が少ない。早期に排尿症状の改善がみられ、従来の手術と比べ短期入院(2、3日程度)で済む。術後は勃起障害や射精障害が発生しにくく、性機能を温存しやすい。

「身体への負担や入院期間、治療後の性機能への影響などに不安を感じ、治療をためらう患者さんも少なくない。年齢、健康状態、生活背景、そして患者さんの希望を十分に考慮し、一人ひとりに適した治療を選択しています」と丸晋太朗理事長。

仁楡会札幌病院

 ちなみに「ウロリスト」は、比較的小さな前立腺に適用になる。大きな前立腺については、前述の「CVP」や「WAVE」が適用になる。
「今後も新治療を積極的に検討し、安全性を第一に、患者さんのQOL向上につながる、より良い医療の提供を目指したい」(丸理事長)

丸 晋太朗理事長(まる しんたろう)

獨協医科大学医学部卒。北海道大学大学院医学研究科修。帯広厚生病院(泌尿器科医長)、市立札幌病院(泌尿器科副医長)などを経て、2016年4月に医療法人仁楡会の理事長に就任。日本泌尿器科学会専門医・指導医。日本泌尿器腹腔鏡技術認定医。