まつしま耳鼻咽喉科

【2022年6月号掲載】

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高齢期ではなく中年期の難聴が認知症発症の危険因子に

▲松島 純一院長

認知症の診断基準が今年1月に変更され、①記憶や②反応の遅さなど7項目のうち2項目以上に低下がみられ、日常生活に支障をきたす場合とされている。

一方、難聴は、相手の話に耳を傾ける(実行機能)、注意を向ける(注意)、聞く(記憶・解析)、理解(言語)の要素が必要。話し言葉は一過性なので素早く解析(反応の速さ)し、脳内の〝辞書〟と照合させないと会話の途中でわからなくなる。

認知症と難聴は表裏一体にあり、高齢期ではなく、中年期の難聴が認知症発症の危険因子になる。
「耳は、音声処理を行い、デジタル信号を脳に送ります。その機能が損なわれると可塑性がないので回復が不可能です」と松島院長。

▲ハンガリーの国際神経平衡 学会で発表する松島院長

高齢者の難聴改善では、単に補聴器を使えばよいというわけではなく、脳機能の活性化が必要だ。松島院長が40年以上前に北大応用電気研究所と共同開発した心身医学療法は、耳の電気刺激により全身の血流を改善させる治療法。

「改善を重ね、効果が確実なので40年間、この治療法を実施しています。治療後は高齢の患者さんから『言葉が頭にすっと入るようになった』との声が多く聞かれます」(松島院長)

松島 純一院長(まつしま じゅんいち)

北大医学部卒。1982年同大大学院博士課程修了。89年オーストラリア・メルボルン大学で人工内耳・難聴・耳鳴りを研究。99年開院。医学博士。