㈱GOURMAND ISHIYA
【2026年5月号掲載】
【工場住所】札幌市手稲区西宮の沢2条2丁目1-2
グルマンイシヤ新工場竣工!ISHIYAグループがシナジー効果高める
石屋製菓(本社・札幌市、石水創社長)を中心とするISHIYAグループの菓子・食品製造会社「GOURMAND ISHIYA」(以下、グルマンイシヤ)は、新工場の竣工式を4月29日に行う予定だ。グループ企業のサザエ食品(本社・札幌市)を含め他社からの受託製造をメインとし、グループのシナジー効果を高めていく。
フードインフラ担う新たなビジネス展開

グルマンイシヤの設立は2024年5月。石屋製菓取締役COOの柳澤和宏氏が代表権を持つ社長(CEO)を務める。
新工場は、石屋製菓本社から2㌔ほどの手稲区西宮の沢にある。敷地面積6749・98平方㍍、延べ床面積6652・50平方㍍で、これはJリーグのサッカーグラウンド(縦105㍍×横68㍍)に相当する広さだ。
柳澤社長は新工場の機能についてこう話す。
「道内の食品加工会社や販売会社のお役に立つことができれば、というのが第一にあります。例えば、百貨店にお菓子を卸したいけど製造能力がないとか、道産食材を使ったコロッケを売るにあたって揚げる前の冷凍の状態で仕入れたいとか、道外から道内に商品を輸送すると、そのコストで売価が上がってしまうので道内で製造してくれるところを探している、といったニーズに応えます。広く食産業の振興に寄与していきたいですね」
工場の稼働は5月の最終週の予定。製造ラインは6つのカテゴリーから成り、サザエ食品の受託によるお弁当や惣菜類のラインが最初に動きだす見込みだ。このほか、石屋製菓のロールケーキなどの製造も引き受けることになる。
続けてこう言う。
「石屋製菓は宮の沢と北広島にそれぞれ工場を構えていますが、グルマンイシヤの工場は全く別の位置付けになります」
つまり、石屋製菓の第3工場的な意味合いは全くなく、グループ全体のフードインフラの役割を担う新たなビジネス展開となるのだ。

上質のあん(上)と
サザエ食品の宮の森本店
柳澤社長は新工場の運営を軌道に乗せることで、サザエ食品と十勝製餡(本社・池田町)、そしてグルマンイシヤの石屋製菓を除くグループ3社の経営基盤をより強固にするとともに、ISHIYAグループ全体を活性化していくことを、この先3~5年の短・中期的な目標に据えている。
こう強調する。
「十勝製餡の主力は文字通り、十勝産の小豆を原料にした上質なあんこの製造・販売です。そこに徹底的なこだわりを持っています。
これまで、サザエ食品が販売する十勝どら焼きと卸販売のたいやきの製造を担っていましたが、それをグルマンイシヤに移行し生産能力を高めます。サザエ食品ではそうしたあんこ菓子の販促施策を従来以上にきめ細かく展開し、一方の十勝製餡はグループ会社以外にもどんどん原料を供給していきます。
サザエ食品は今まで以上に卸販売の事業を活発化させ、十勝製餡とグルマンイシヤを引っ張っていく役割を果たすことになります」
「白い恋人」発売50周年 プロジェクトが進行中

ところで、ISHIYAグループの石屋商事は昨年7月、リニューアルオープンした道庁赤レンガ庁舎内に「白い恋人 Akarenga sweets labo」を出店した。スイーツハッピーマシンなど家族で楽しめる体験コンテンツやエンターテインメント性が話題となっており、順調に推移している。
それに次ぐコンセプトショップとして「白い恋人 Hakodate Bay Museum」が4月10日に函館市内にオープンした。

蔵のイメージ(上)と
発売50周年を迎える「白い恋人」
ISHIYAの新たな直営店スタイルで、道南エリアでは初の直営店となる。1909年建築の伝統建造物に指定されている「古稀庵」に店舗を構え、〈和×洋〉、〈古×新〉の相反する要素が織りなす美しさを活かした、まるでミュージアムのような店舗。付属の蔵も店舗として利用され、この店でしか味わえないオープンキッチンで焼き上げたパイが人気を呼びそうだ。
今年は「白い恋人」発売50周年の節目の年。企業理念である「しあわせをつくるお菓子」の考えのもと現在いくつものプロジェクトを進めており、「満50年」にあたる12月に向けて今後、順次発表されていくとみられる。


