【2020年10月号掲載】

【住所】江別キャンパス 北海道江別市文京台11番地
【TEL】 011-386-8111 (代表)
【URL】https://www.sgu.ac.jp

札幌学院大学リブランディング
新たなロゴマーク・タグラインを発表 来年4月に新札幌キャンパス開設へ

▲リニューアルしたタグラインとロゴマークを掲げる河西邦人学長

札幌学院大学(江別市)は、大学ブランディング事業の一環として、新たな大学ブランドを象徴するロゴマーク・タグラインを開発し、9月1日から使用を始めた。こうしたビジュアルアイデンティティは、来年4月に開設予定の新札幌キャンパスでも積極的に展開し、江別キャンパスとともにブランドの発信を強化していく。

建学の精神や理念社会環境に適合を

▲新札幌キャンパス外観イメージ

札幌学院大学は、1946年に札幌市中央区に創立した札幌文科専門学院を前身としており、建学の精神である「学の自由」「独創的研鑽」「個性の尊重」は、そうした価値観が抑圧されていた時代からの転換期にあった当時、絶大なブランド力を誇った。

以来70数年が経過して社会全体が成熟し変わっていく中で、当時の価値観が現在の若者に新鮮さをもって受け止められにくくなったため、その精神や理念を現在の社会環境に適合させた形で発信することがリブランディング事業の目的だ。

そのため、札幌学院大学が最も大切にする中核的価値を教職員や学生、卒業生、保護者、地域住民ら学内外の多くの関係者を交えて問い直したのである。

そしてワークショップやインタビューを経て意見集約して言語化したのが「多様な価値観を持った人々と出会える環境や一人ひとりに合った成長機会を提供し、〝自分を見つけ、らしさを磨き、社会に生きる〟力を育む」というブランドプロミスだ。

新たなタグラインは「One life,Many answers」。タグラインとはブランドが持つさまざまな価値を簡潔に言い表す言葉。「アンサーズ」とあえて複数形にすることで「答えは一つではない」ことを強調した。河西邦人学長はこう解説する。

 「人生において、社会のさまざまな問題に対して、答えは無数にある。その一つだけではない答えを探せる力の修得を本学が教育として提供していく。複雑で変化の激しい社会の中でいろいろな人と一緒に社会を支え、自分の人生を切り拓く。学生を決まった型にはめない。学生が有する能力を最大限引き出すことで一人ひとりのアンサーを見つけるサポートに徹する教職員の想いもタグラインの中に込められています」

そのタグラインを可視化したのが、新しいロゴマークだ。道内一の強豪である駅伝チームの襷の色に象徴されるように同大学は長年、ブルーをブランドカラーとしてきたがそれを一新し、グレーとイエローを基調とした形の異なる4つの造形物で構成されている。

「色も形も異なる多様な個性が集い、刺激を受けて成長する場であり、そうした多様な個性が協働して創りあげる大学であることを表しています。グレーは『知性、品性、変わらない価値観』を、イエローは『新しさ、温かみ、活気、時代を即した変化』という意味を込め、その両方があってこそ大学は時代の変化にもしなやかに対応するのと同時に、創立当時と変わらぬ輝きを保ち続けることができるのです」

と河西学長は強調する。

地域とコラボさせ市民交流型施設に

▲コミュニティカレッジ(イメージ)


▲開放感をもたらす吹き抜け(イメージ)


▲市民も利用できる図書エリア(イメージ)

このブランディング事業の第一歩となるのが、来年4月に開設される新札幌キャンパスだ。

開設に伴い、経済経営学部を新設し、大学院地域社会マネジメント研究科と、大学と社会をつなぐ社会連携センターも移転する。さらに翌年4月には心理学部と大学院臨床心理学研究科、心理臨床センターを移転させ、これによって1700人ほどの学生が学修することとなる。

「新札幌キャンパスで行う教育の一つの構想が『心理学で答えを導く』。たとえば経済学の中では行動経済学が非常に注目を集め、経営学でもリーダーシップ論や消費者行動論といった心理学を適用した学問がビジネスや経営に採り入れられています。心理学は経済学と経営学と親和性のある学問なのです」(河西学長)

新札幌キャンパスは「多様なこと・ひと・ものとの協働(コラボレーション)」がキーワードとなる。18歳人口が減少する中で、地域住民やビジネスパーソン、留学生など多様な人たちの集いの場となり、地域に貢献していくという視点である。

コンセプトは「オープン・エデュケーション」。教育を創りあげる過程を社会へオープンにし、協働していく。そしてその成果としての教育を社会へオープンに提供するのだ。

6階建てのうち、1・2階は「地域とのコラボ」を重視して構成される。社会連携センターを軸にコミュニティカレッジ、市民も利用できる300席の食堂や10万冊所蔵の図書館、多目的ホールが設けられる。

大規模な再開発が進む新札幌エリアから新しい大学ブランドを発信する札幌学院大学に期待が高まる。