【2020年1月号掲載】

【住所】法人本部/函館市桔梗1丁目14-1
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「医療介護院」にいち早く転換 令和時代の地域包括ケアの中核施設

医療法人社団向仁会と㈱サポートライフから成る向仁会グループ。介護医療院や住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など、さまざまな形態の高齢者居住系施設やクリニックを運営し、ベッド数は函館と小樽の施設の合計で約900。いずれの施設も高稼働率を維持している。

▲阿部智哉理事長

向仁会グループの大きな特徴は、移行や転換を重ねながら成長してきたことだ。国の施策の方向性を見極めながら、高齢者が求めるニーズに的確に応えてきた結果、現在の規模をつくるに至ったのである。

阿部智哉理事長が、向仁会常務理事から現職に就いたのが2001年。当時の拠点だった函館ベイサイド病院の全病床188床を03年に介護療養病床に移行したあと、08年に介護療養型老人保健施設「住慶の郷」に転換し、医療と介護を一体とした生活支援複合施設として運営してきた。

現在、法人本部を置くユニット型介護医療院「喜郷(148室)」と、プライバシー確保型多床室介護医療院「喜郷Ⅱ(40室)」は18年5月、その「住慶の郷」を創設されたばかりの介護医療院にいち早く転換したものだ。

その理由を阿部理事長はこう語る。

▲法人本部を置く函館市桔梗の
介護医療院「喜郷」「喜郷Ⅱ」

「認知症や身体的衰えの強まる後期高齢者が急増する『重老齢化社会』が到来しています。高齢者をどのように支えていくかが問われるなか、医療・看護・介護・リハビリ・介護予防・生活支援・住まいを包括的に確保した体制が構築できるからです。令和時代の地域包括ケアの中核施設としての機能を有しています」

20年は、ユニット型介護医療院20室を多床室型介護医療院40室(プライバシー対応型2人部屋)、住宅型有料老人ホーム20室に改修する計画だ。

前述のように向仁会はグループ合計で約900床を有する。それだけに阿部理事長は組織の構築、人材育成を重要視した運営を心掛けてきた。

「大事なのはリーダーをたくさんつくること。医療・介護組織においては職種間の協力・協働が活動の円滑さの全て。情報がトップに集まり、その判断を仰ぐ組織では、本人たちが直接、必要に応じたコミュニケーションをとる前提になりません。この前提を逆さまにして、現場の専門職種こそが前線で、彼らを支えるのが管理職、その管理職を最終的に支えるのが管理者である院長や理事長である、という『患者(利用者)との接点の人員こそが主役』という考えが非常に重要だと思っています」

と力を込める。