北海道情報大学

【2024年5月号掲載】

【住所】江別市西野幌59番2
【TEL】 011-385-4411
【URL】https://www.do-johodai.ac.jp/
【学科】経営情報学研究科(修士課程)
    先端経営学科
    システム情報学科
    医療情報学科
    情報メディア学科

国内トップクラスの「臨床工学実習室」本格始動〝情報の総合大学〟が即戦力育成にさらなる磨き

北海道情報大学

 ITスキルや情報を戦略的に活用できる人材を多方面に輩出する北海道情報大学。IT環境充実度は道内トップレベルを誇り、〝情報の総合大学〟
としての学問を追求し続ける一方、2018年度から国内トップクラスの「臨床工学実習室」を本格的に始動させている。即戦力育成にさらなる磨きがかかる――。

 北海道情報大学は、開学以来、高度情報通信社会に求められる〝新しい学問領域の創造〟を図っている。
 ITの普及をはじめ、マルチメディアの急速な発展、ハードウェアからソフトウェア主導型への転換など、現代社会の加速する〝情報化〟にいち早く対応し即戦力となる人材を育成。とりわけ専門領域に関する情報やノウハウは膨大な蓄積があり、これらを生かした3つの取り組みを全国に先駆けてスタート。

 1つ目は、〝教育と知識と情報〟への取り組み。多様化が進む現代の大学生のなかには、学ぶ目的を持てない学生も少なくない。こうした状況に対し、同大学はシリアスゲームによる職業体験で将来の自分探しのきっかけづくりを斡旋している。
 加えて、学生自らが主体的に参加、仲間と考えながら課題解決する力を養う〝アクティブラーニング〟の確立や、ノートPCの無償貸与など、学生自らが解を導き出す能動的な学修を支援している。

 2つ目は、〝食と健康と情報〟への取り組み。以前から食と健康に関する調査・研究を行ってきた同大学では、その知見を生かし内閣府の国家プロジェクトである戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期(スマートバイオ産業・農業基盤技術)「食を通じた健康システムの確立による健康寿命の延伸への貢献(18~22年度)」に、事業構成員として参画。基幹情報となるデータの収集と分析、食材の臨床試験において中心的な役割を担った。

 3つ目は、さまざまな分野から注目を集めている〝宇宙と環境と情報〟への取り組みで、人工衛星や惑星探査機を用いた宇宙や地球環境の観測、監視、測位は、宇宙環境の実態把握はもとより、大規模災害への迅速な対応にも役立てられている。

▲「臨床工学実習室」

 また同大学は現在の医療機器に導入されているICTを把握し、機器をフルに使いこなせる人材を育成する〝臨床工学専攻〟を17年度からスタート。「臨床工学実習室」に備わる機器類は全て最新で、6つのエリアで構成されたレイアウトは臨床現場を再現。なかでも手術室を想定した実習環境は秀逸で、学生はきわめて濃密な実習を体感することができる。

 これまでも情報社会や文化の進展、先を見据えた人材育成を図ってきた北海道情報大学。この先も〝情報の総合大学〟としての存在は増す一方だ。