サンエス電気通信株式会社

【2024年4月号掲載】

【住所】釧路市星が浦大通1丁目7番1号
【TEL】 0154-51-2924
【URL】https://www.sanesu.co.jp/

全道の道の駅「Wi-Fi」サービス整備事業を受託

▲宮田昌利社長

 サンエス企業グループの㈱サンエス・マネジメント・システムス(本社・釧路市、宮田昌利社長)は、昨年、設立35周年を迎えた。

 設立当時は、札幌圏内を除き、道内で最も多くAppleの「マッキントッシュ」を販売する企業として注目を集めた。その後、パソコンショップやOAスクール、システム開発の歴史を刻み、様々なデジタル技術を活用して企業や地域の課題解決に貢献する企業に躍進を遂げた。近年は、DX(デジタルトランスフォーメーション)支援を主体に、民間企業や官公庁などのデジタル化の業務を受注している。

 北海道開発局からは、全道の「道の駅」で提供するWi‐Fiサービス整備事業を受託。このWi‐Fiサービスは「道の駅スポット」と称して日本全域の道の駅で整備が進められている事業で、北海道開発局が管理する全道の「道の駅スポット」を同社が担い、その整備・運用保守を行っている。

▲「フリーWi-Fi整備事業」
(釧路市)

 Wi‐Fi接続時の接続認証では、ワイヤアンドワイヤレス社のシステムを採用し、利用者データを収集することで道の駅の利用者分析のための情報提供も行っている。整備後の道の駅からの問い合わせなどにも対応し、信頼関係の構築に努めている。

 また釧路市や弟子屈町、函館市、岩見沢市の「フリーWi‐Fi整備事業」にも積極的に関わり、道内のWi‐Fiインフラ整備による観光客の利便性の向上や災害対策支援などに貢献している。

 そのほか、LPWA(※1)通信の活用にも取り組む。㈱フォレストシー(本社・東京都)との協業により、一般的なLPWA規格の「GEO‐WEVE」(※2)と比べ通信距離が長く、市街地はもとより中山間地域など険しい地形での通信手段として有効な、独自のIoT通信技術を活用して様々な災害対策や獣害対策に貢献する取り組みも開始した。

防災監視カメラ
▲防災監視カメラ(釧路市内)

 またITコーディネーターの資格者が2名在籍。一般社団法人釧路地域DX推進協会や釧路市DX推進ラボ、北海道ITコーディネーター協議会などと密接に連携し、地域企業のDX伴走支援の取り組みも開始。様々な機関や団体・企業が連携し、企業や地域のDXを支援する取り組みや、デジタルの人材育成にも関わりながら、地域や企業のDX推進支援に積極的に取り組んでいる。

「これからも地域社会への貢献のために、事業を続けていきます」と宮田社長。

(※1)LPWAは「Low Power,Wide Area」の略称で、低消費電力・長距離通信に秀でた無線規格の総称
(※2)GEO-WEVEは陸上移動局無線を採用しており、操作者の資格は不要で、簡単な無線局の登録申請と開設届、少額の登録料と電波利用料の納付のみで利用可能