【2020年9月号掲載】

【住所】河西郡中札内村東1条南2丁目14番地
【TEL】 0155-67-2211
【URL】http://www.ja-nakasatsunai.or.jp

えだ豆63品目を製造・販売 チャレンジ精神で十勝の活性化に注力

▲山本 勝博組合長

――コロナの影響はありますか。
はい。コロナの影響で生産者は苦労しています。中札内村は、主にえだ豆を生産し、全国の36都道府県の学校給食に使われ、年間およそ1000トンを出荷していますが、コロナによる学校の休校で昨年と比べて3割程の減収になっています。一般家庭の消費の落ち込みはそれ程ではないのですが、飲食店関係の落ち込みも大きいです。
海外への輸出ではハワイ、カナダ、オーストラリア、アラブ首長国連邦(ドバイ)、香港、シンガポールの6ヵ国に輸出していますが、輸出の方はそれ程影響はありません。

――えだ豆の加工品にも力を入れてますね。
はい。えだ豆から63品目の加工品を製造しています。うちの農協の直売所ではえだ豆を使ったソフトクリームやおかき、煎餅、餃子、カレーなどを販売しています。特に餃子とカレーは人気で、夏になると函館や札幌からのお客様がまとめ買いしてくれています。この直売所は開設して3年目なのですが、昨年は売上高8500万円で、今年は1億円を目標にしています。

――中札内村の活性化にも寄与されていますね。
私が組合長になってから、中札内村に住むことを条件に職員を採用することにしました。そうすると工場の近くにマンションが建ち、商店も増えました。その点でまちの活性化に農協が果たした役割は大きいと言えます。

▲中札内村農協直売所

――今後の抱負は。
十勝は食の宝庫で、食べ物がおいしい。昨年の十勝管内の農業生産高は3549億円で、畑作から酪農を含めて北海道のおよそ3分の1が十勝で生産されています。うちの農協の組合員は141戸で144億円の売上高で、1戸当たり1億円です。でも組合員には「現状に満足していると敗北につながる」と言っています。
十勝管内も同じで、十勝農協連の5ヵ年計画で2021年度までに3500億円の生産目標を立てていましたが、先程述べたように昨年3549億円と2年前倒しで達成しました。十勝農協連には「現状に満足せずに4000億円を目指そう」と言っています。
まちづくりでは、農業だけ良くなっても駄目で、商業や工業と連携した地産地消の考えが必要です。
からだによいえだ豆ジュースの開発に今年2月から取り組んでいます。常にチャレンジ精神を持って、十勝の活性化に努めたいと考えています。

山本 勝博(やまもと かつひろ)
1942年生まれの78歳。中札内高等学校卒。65年農業後継者として就農、十勝柔道連盟理事長(87年)、北海道柔道連盟理事(87年)、中札内村村議会議員(99年・1期)、中札内村農業協同組合理事(99年)、同組合代表理事組合長(02年)、十勝農業協同組合連合会代表理事会長(08年)