【2019年8月号掲載】

【住所】釧路市昭和南3丁目9番5号
【TEL】 0154-55-4112
【URL】https://marimo946.com/

釧路国体テーマソングや北方領土の曲で地域のこころを届けたい

いま釧路市内で阿寒湖の世界遺産登録運動を応援する「マリモでくしろを盛り上げ隊」(略称・マリモの会)の活動が注目を集めている。この会のテーマソング『トーカリップ』を作詞作曲したのが、地元人気デュオの「ヒートボイス」で、釧路市観光大使として活躍するほか、今年1月に開催された釧路冬季国体の公式テーマソングも手がけた。
そこでマリモの会の浅野一弘会長と、ヒートボイスの目黒広幸、伊藤カズヒロ両氏にその熱き思いを語ってもらった。

釧路管内全市町村のご当地ソング

▲浅野 一弘氏

——今年1月に開催された「釧路冬季国体」の公式テーマソングも手がけましたね。
伊藤 はい。開会式の前の歓迎レセプションで全国の代表選手が集う中、歌わせていただきました。くじけそうになった時に頑張れるような元気になるコンセプトで作曲しました。
目黒 全国の代表選手が集う中、僕らのつくった曲で大会が始まったのでよい思い出になりました。

——釧路管内の8市町村のご当地キャラクターのイメージソングも手がけてますね。
伊藤 管内全市町村を手がけることができたのは、地域の方の力添えのお陰です。鶴居村では役場の電話の待ち受けの曲に使っていただいてます。鶴居村にある幌呂小学校が今年開校100周年で、その曲も11月に披露する予定なんです。作曲では、鶴居村を誇りに思えるような作曲を心がけました。
目黒 作詞では、地域の皆さんがこの曲で自分の村の情景を思い浮かべるような歌詞にしています。

——マリモの会のイメージソング『トーカリップ』が釧路新聞社主催の花火大会で毎年披露され、さらに『トーカリップ体操』、『トーカリップ音頭』も出て、体操や音頭では蝦名釧路市長も参加して、もはや釧路を代表するイメージソングにまで普及しています。
浅野 マリモの会の取り組みが釧路市内でこんなに普及したことは、光栄に感じています。
伊藤 釧路市内に本社があるサンエス電気通信社長の宮田昌利さんが最近、サプリメントのプロテオグリカン入りの飲むヨーグルト「トロリン、さらりん」を発売したんですが、その商品のイメージソングも手がけました。トーカリップ体操のような健康体操を取り入れたいということで、体操については宮田さんの方で動いていて、9月に釧路で披露される予定です。

——北方領土に関する曲も話題を呼んでいます。
伊藤 千島連盟釧路支部から依頼があって、昨年10月に北方領土の返還啓発ソングをつくりました。曲名は『の記憶』で、北方領土の元島民の方やその二世、三世の方からの言葉を集めて目黒さんが歌詞し、作曲は僕が行いました。

——どんな点に力をおいて作詞、作曲されたのですか。
目黒 元島民などから言葉をいただいて、私も同じ気持ちになって作詞しました。
伊藤 根室の方に届けたい思いで、学生たちのような若い人にも歌っていただけるように合唱をイメージした曲作りにしました。9月8日、根室市で開催される北方領土返還の納沙布集会で、僕たちはこの曲を歌う予定になっています。
浅野 釧路から根室に活動の場が広がりそうですね。
伊藤 はい。今年は札幌の時計台でも8月30日にコンサートを開催する予定です。入場は無料なのでぜひ来ていただければと思います。

世界遺産登録でNHK「紅白」出場を

▲目黒 広幸氏


▲伊藤 カズヒロ氏

——将来、考えていることはありますか。
伊藤 全国からみて釧路は「さいはてのマチ」の暗いイメージがあって、演歌や歌謡曲が合うように思われがちですが、僕らは希望とか夢を感じてもらえる明るい曲づくりをしていきたいと思っています。
目黒 そうですね。釧路は人口減少とか言われていますが、残った人たちが元気になれば、必ず釧路に人が戻って来ると思います。そういう歌を歌っていきたいです。

——二人とも音楽活動以外に仕事をお持ちですが、仕事が曲づくりに反映することはありますか。
伊藤 大いにありますね。僕は造園業ですが、枝の手入れをしているときに、ふと曲のフレーズが浮かぶことはよくあります。
目黒 僕の場合は、技術系の仕事で失敗したら大事故につながるので、オフの時間に作詞することが多いですよ。
浅野 私も診療しながらマリモの会の活動をしていますが、お二人の活躍には頭が下がります。

——最後に今後の抱負は。
目黒 釧路管内の方には知っていただくことができたので、今度は全国の人に僕らの活動を知ってもらいたいです。
伊藤 最終目標はNHKの紅白歌合戦に出場すること。阿寒湖のマリモが世界遺産に登録されて、紅白のライブ中継で阿寒湖で花火をバックに『トーカリップ』を歌うのが夢です。
浅野 マリモの会も阿寒湖の清掃活動やイベントのほか、今年の3月29日のマリモの日に、絵本『わたしはマリモ』の英語版を刊行しました。これからも会の活動を多方面に波及させて阿寒湖の世界遺産登録を実現させてヒートボイスの夢がかなうように頑張りたいです。