【2019年5月号掲載】

【住所】釧路市昭和南3丁目9番5号
【TEL】 0154-55-4112
【URL】https://marimo946.com/

「マリモでくしろを盛り上げ隊」が絵本『わたしはマリモ』英語版を刊行

▲浅野一弘会長

医療法人社団あさひ会理事長の浅野一弘氏は「マリモでくしろを盛り上げ隊」(略称・マリモの会)を立ち上げ、啓蒙活動を通じて阿寒湖の世界遺産登録運動を応援している。

この会は釧路市内の医師らが中心となって2012年のマリモの日(3月29日)に設立。会長は浅野氏で、副会長には杉元内科医院院長の杉元重治氏、事務局長にはあさのめ耳鼻咽喉科クリニック院長の浅野目充氏が就任している。会員は約100人。

浅野会長が考案した「マリモハイボール」は、マリモの形をしたゼリーをグラスの底に沈め、マスカット味のシロップを加えたアルコール飲料で、釧路市内の22店舗の飲食店で扱われている。

▲絵本を製作した木島誠悟氏(左)と杉元重治副会長

また地元フォークデュオで釧路市観光大使を務める「ヒートボイス」が作詞作曲したマリモの会のテーマソング『トーカリップ』やこの曲に合わせて体を動かす『トーカリップ体操』は釧路のご当地体操として定着している。

マリモの会は第2弾として、『トーカリップ音頭』を考案。この音頭も前出のヒートボイスが作詞作曲。踊りは釧路の花柳流舞踏家が考案し、車椅子の方でも踊ることができる。

浅野会長は「体操は介護予防や健康増進のために、音頭については市民が楽しめる盆踊りとして普及させたい」と期待する。

▲絵本「わたしはマリモ」

そのマリモの会がマリモの日の昨年3月29日にマリモの生態などを紹介した絵本『わたしはマリモ』を刊行した。絵本作家の木島誠悟氏が製作を担当、マリモ博士で全国的に知られる若菜勇氏が監修した。マリモの会の杉元副会長が若菜氏の講演に感銘を受け、絵本製作が実現した。この絵本には付録があり、マリモが丸くなる理由や阿寒湖だけに生息する理由などをわかりやすく解説。また「命のつながり」をテーマに、割れたマリモから小さい新しい命が誕生し、阿寒湖の魚や自然に見守られながら再び大きく成長する姿を紹介している。

価格は1000円(税込み)で、釧路市内の各小学校や釧路市立中央図書館、阿寒湖畔のまりむ館などに寄贈された。

▲今年3月に刊行された「わたしはマリモ」英語版

さらにマリモの会は、今年の3月29日(マリモの日)に、『わたしはマリモ』の英語版を刊行した。英語翻訳者は、大野光子愛知淑徳大学名誉教授(文学博士)。著書は『イェイツとアングロ・アイリッシュ文学の伝統』(京都修学社)、『女性たちのアイルランド』(平凡社)など。国際アイルランド文学協会日本支部長、イェイツ国際サマースクール(アイルランド)講師などを歴任している。

「マリモの不思議な生態を学ぶことで、海外の子どもたちにも自然や命の大切さを知ってもらいたい。マリモの会の活動が多方面に波及して阿寒湖の世界遺産登録が実現できれば」と浅野会長。