【2020年1月号掲載】

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「オートゲート」さらに進化「世界中から水害で亡くなる人をゼロに」

「鉄構」による水門や橋梁など人々の暮らしに必要不可欠な社会資本施設を創る旭イノベックスが持ち前の技術力で「オートゲートステップレス バタフライフロート」を開発した。内閣総理大臣賞をはじめ数々の受賞歴を持つ「洪水から人を守る」無人無動力自動開閉ゲートをさらに進化させた。「世界中から水害で亡くなる人をゼロにする」と本格的に全国に広めていく。

▲「オートゲートステップレス
バタフライフロート」

「オートゲートステップレス バタフライフロート」は創意開発技術大賞(国土交通大臣表彰)を受賞した「オートゲート ステップレス」を改良し、複数の新機能を加えたものだ。既設水路の底板をそのまま利用でき、水路敷段差がなくても十分な機能を発揮する特徴がある。特許出願中だ。

2011年の東日本大震災による津波で、人々は水害の恐ろしさを改めて実感した。「オートゲート」は01年の東北での設置を皮切りに全国に普及していたが、震災後さらに注目を集めるようになった。

その理由を星野幹宏社長はこう話す。

「樋門操作人の高齢化が進み、担い手不足となっています。操作人は人々が避難する方向と逆へ向かうため、とても危険な仕事です。また、昨今、ゲリラ豪雨と呼ばれる局所・局地的な大雨がよく見られます。そんな時は操作が間に合わない。突発的な水位上昇に操作人の操作なしに無動力で自動閉扉できるのがオートゲートの最大の利点です」

▲住環機器は「デザイン性が
高い」と定評がある

「オートゲート」は同社の土木鉄構事業部が担っており、同じ事業部ではゼネコンと連携のもとダムや橋梁工事にも携わっている。主要工事では、平取ダムや豊平川に架かる北24条大橋(仮称)などが進捗中。同大橋で用いるのは送り出し工法という特殊な技術で、橋桁を架設中である。

また、建築工事においても、白老の国立アイヌ民族博物館や卸センター新ビルをはじめ数々の有力な官民工事に実績を残している。

一方、住環機器の分野では「冷暖パネル」を新たに開発。一般的に知られる暖房のパネルヒーターに冷房機能を加えたもので、冷温水をつくることが可能なヒートポンプ熱源機の特徴を上手く活用し、「住環境を整える」役割に大きく貢献している商品だ。「暑さ寒さを意識せず、通年で同じ格好で寝食ができる環境を」と星野氏は呼び掛けている。

星野氏は、札幌商工会議所副会頭を5期15年務め、12月に議員会長に就任した星野恭亮氏の長男。札幌商工会議所青年部副会長を務め、「ものづくり」業界の代表として今後さらなる経済界活動が期待されている。