社会医療法人医翔会 札幌白石記念病院
【2024年8月号掲載】
【住所】札幌市白石区本通8丁目南1番10号
【TEL】 011-863-5151
【URL】https://www.ssn-hp.jp/cms/
不整脈に「カテーテル・アブレーション」、最新鋭「3Dマッピング」で再発を抑える
循環器内科の患者の割合は、不整脈が4割、狭心症が3割、残りが下肢動脈閉塞や心不全。
宮本院長代理の専門は不整脈の治療で、カテーテル・アブレーション治療を通算2000例以上手がけ、同院でも年間300例程実施する。
心房細動などで行われる高周波カテーテル・アブレーション治療は、足の付け根と頸の静脈から3本のカテーテル(直径2~2・5㍉)を挿入し、疾患部位を焼灼する治療。薬物治療より予後がよく、再発率も1割程度。低侵襲なので高齢の患者にも適用できる。
それを支えるのが疾患部位(異常電気興奮部位)を評価・特定できる「3Dマッピングシステム」。同院では、道内でも最新鋭の「ウルトラハイリゾリューション・マッピング」(2機種)やコンタクトフォースを導入し、再発の低減に努めている。
さらに標準治療の肺静脈隔離に加え、肺静脈以外の部位(マーシャル静脈)については、局所にアルコールを注入し組織を壊死させる治療(保険適用外)を併用、再発率ゼロを目指している。
「心房細動の原因は、生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群など多岐にわたり、それらの環境因子を整えることが大切」と宮本院長代理。