社会医療法人仁陽会 西岡第一病院

【2026年11月号掲載】

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関節鏡を用いた前十字靭帯断裂の「再建術」、変形性膝関節症で「単顆置換術」(UKA)

井上 篤志院長
▲井上 篤志院長

 井上篤志院長の専門は、「膝関節」。膝関節では、スポーツで膝を捻って靭帯が切れる「前十字靭帯断裂に対する再建術」や「半月板縫合術」のような関節鏡を使った手術を実施している。前十字靭帯断裂に対する再建術は、関節鏡を用いて腱を採取して靭帯の箇所に移植する手術だ。

 術者には手技や経験が必要で、正確な箇所(解剖学的位置)に腱を移植しないと、膝の緩みや靭帯の劣化が生じ再手術が必要になる場合もある。井上院長は、この手術を通算1100例程実施している。

 また高齢者に多い変形性膝関節症に対する人工関節では、「全置換術」(TKA)と、傷んだ箇所だけを部分的に置換する単顆置換術(UKA)があるが、井上院長はUKAが適応になる症例については、このUKAを積極的に行っている。

 UKAは膝の前十字靭帯を温存でき、また出血も少ない低侵襲手術で、靭帯内の深部知覚(膝の角度や捻れなどの感覚)を司る神経を温存することで、術後も自然な膝の状態を保つことができる。井上院長は、UKAを年間60例程、通算500例程実施している。

「的確な診断と患者さんの状況に応じた手術の選択を心がけています」(井上院長)

井上 篤志院長(いのうえ あつし)

札幌医科大学卒。札幌医科大学大学院(第一病理)、米国サンディエゴのラホヤ研究所、赤平市立病院等を経て、2001年4月から西岡第一病院に勤務。24年6月、院長に就任。日本整形外科学会専門医、日本スポーツ協会スポーツドクター、日本膝関節学会会員。