社会医療法人仁陽会 西岡第一病院

【2023年11月号掲載】

【住所】札幌市豊平区西岡3条6丁目8番1号
【TEL】 011‐852‐7171
【URL】https://nishiokadaiichi.or.jp

札幌医大の前准教授、低侵襲の「脊椎内視鏡下手術」

吉本 三徳副院長
▲吉本 三徳副院長

 西岡第一病院は、古くからスポーツ整形やリハビリに力を入れてきた。
 現在、肩・膝・脊椎・股関節の専門医が、それぞれの専門分野を担当して診療している。

 2020年2月には新築移転し、新病院が開業。
 今年4月に副院長に就任した吉本三徳医師は、札幌医大の前准教授で、脊椎脊髄外科領域のほぼすべてを扱い、大学では難治症例の治療も数多く手がけてきた。

 とりわけ高齢者に多い腰椎椎間板ヘルニアや腰椎脊柱管狭窄症などの「脊椎内視鏡下手術」が専門で、術数は通算1400例程だ。

 この手術は、内視鏡を用いて神経の圧迫を取り除く低侵襲手術で、創口15~20㍉の小切開なので、術後の痛みも少なく、早期の社会復帰が可能だ。からだの中にカメラが入るので患部を鮮明にとらえることができるが、内視鏡画像は二次元なので立体視できず、また狭い空間を操作しなければならないので手術する側に経験が必要だ。

 吉本副院長のモットーは「不要な手術はやらない」。
「加齢による脊椎の変性は避けられないものであり、その自然な経過を大切にした治療を心がけています」(吉本副院長)

吉本 三徳副院長(よしもと みつのり)

旭川医科大学卒。英国バーミンガム大学留学、日鋼記念病院、札幌医科大学(准教授)などを経て、今年4月から現職。日本整形外科学会専門医、日本脊椎脊髄病学会指導医、日本整形外科学会脊椎内視鏡下手術技術認定医。