医療法人社団康仁会 中田泌尿器科病院

【2023年9月号掲載】

【住所】札幌市西区西町北5丁目1-5
【TEL】 011-661-0550
【URL】http://www.nakata-uro.com

前立腺肥大症に「ツリウム」レーザー、前立腺がんに「陽子線治療」を積極導入

宮島 直人院長
▲宮島 直人院長

 前立腺肥大症や尿路結石、膀胱炎、前立腺がん、尿路感染症など、様々な泌尿器疾患に対応、年間の手術件数は1000件を超える。

 前立腺肥大症の治療では、2018年に札幌で第1号となる「ツリウムレーザー」装置を導入。従来の治療法に比べ出血が少なく、入院期間も約半分に短縮できる。また従来のレーザーでは適用が難しかった抗凝固薬の服用患者でも手術が可能だ。同院ではこのレーザー治療を年間50件程実施している。

「からだへの負担が少ない手術なので、短期間の入院で手術してQOLを上げて欲しい」と宮島院長。

 一方、前立腺がんの治療では、札幌孝仁会記念病院と連携し、陽子線治療を積極的に実施している。

中田泌尿器科病院

 陽子線治療は、がん制御率や生存率で手術と同等の成績で、根治的な治療と言える。放射線をピンポイントで腫瘍に照射でき、膀胱や直腸などの周辺臓器を損傷させないので副作用を軽減できる。最大のメリットは、手術で起こり得る術後の尿失禁や勃起不全がないこと。3週間程度の通院で済み、保険適用なので手術と同じ程度の経済的負担で済む。
「前立腺肥大症、前立腺がんともに低侵襲で安全な最新治療を当院で受けられます」(宮島院長)

宮島 直人院長(みやじま なおと)

北海道大学医学部卒。北海道大学泌尿器科(講師)、アメリカ国立衛生研究所(NIH)留学、札幌医科大学准教授、手稲渓仁会病院(主任部長)等を経て、2021年10月中田泌尿器科病院に勤務、23年2月に院長に就任。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本がん治療学会認定医等。医学博士。