永山さとう眼科

【2023年5月号掲載】

【住所】旭川市永山5条19丁目1番40号 メディカルスクエア永山
【TEL】 0166-49-1001
【URL】https://www.nagayamasatoganka.com/

旭川の永山に今年4月、開業 ライカ「プロベオ8」の顕微鏡手術

佐藤 栄一院長
▲佐藤 栄一院長

今年の4月4日、旭川市内の永山地区に開業した。

佐藤栄一院長は、網膜硝子体疾患、特に加齢黄斑変性が専門。旭川医大勤務時代には「黄斑外来」と「糖尿病網膜症外来」を担当した。

加齢黄斑変性の薬物治療には、注射治療の「抗VEGF療法」を実施。この治療では、ルセンティスやアイリーア、ベオビュのほか、昨年5月に承認されたバビースモの新薬やルセンティスのジェネリック薬を取り扱っている。

ライカ「プロベオ8」の手術顕微鏡
▲ライカ「プロベオ8」の手術顕微鏡

「患者さんの病気の進行度や病気のタイプ(病型)によって、これらの治療薬を使い分けて効率的で適切な治療を心がけています」と佐藤院長。

加齢黄斑変性は、異常な血管である新生血管が網膜に発生することで発症するが、網膜の色素上皮より内側にある病変にはルセンティスを、深部にある病変にはアイリーアを使っている。またこの抗VEGF療法は、糖尿病網膜症にも適用している。

網膜硝子体疾患などの手術では25&27ゲージの小切開の硝子体手術を実施。佐藤院長は通算2500例の硝子体手術を手がけている。

永山さとう眼科_看板

また開院にあたって、硝子体手術や白内障手術でライカ「プロベオ8」による顕微鏡手術を道北で初めて導入した。この手術顕微鏡はLEDライトを用いた4つの光源により、ピントが合う範囲が広くて高解像度の明るく鮮明な画像が得られ、正確で安全な手術ができる。

白内障の手術では、点眼麻酔による低侵襲の小切開(創口2・2~2・4㍉)手術を実施。こちらは通算8000例の術数だ。

眼内レンズは、単焦点眼内レンズを取り扱い、近いうちに多焦点(遠・中・近)眼内レンズも取り扱う予定だ。

緑内障の治療には「SLT」のレーザー治療を実施。「SLT」は、薬剤を減らすことができるので点眼の手間が減り、眼圧が上昇した場合には繰り返し治療することができる。

永山さとう眼科_外観

また「カラーSLO眼底撮影装置」(ミランテ)を導入し、無散瞳でも精細な眼底撮影が可能で、緑内障により障害された網膜の神経線維を詳細かつ鮮明に撮影できるので早期の病変の変化を捉えることができ、緑内障の早期発見・早期治療に役立つ。

「緑内障は自覚症状がなく、気付いた時には進行し、失明に至る場合もあるので40歳以上の方は定期的な受診をお勧めしたい」(佐藤院長)

佐藤 栄一院長(さとう えいいち)

旭川医科大学卒。米国ハーバード大学医学部Schepens Retina Associates Foundation留学、北見赤十字病院(眼科副部長)、旭川医科大学眼科(医局長、講師、副科長)、山田眼科(副院長)を経て、今年4月に開業。日本眼科学会専門医・指導医、日本網膜硝子体学会PDT認定医、視覚障害者用補装具適合判定医。医学博士。