医療法人札幌円山整形外科 札幌琴似整形外科

【2024年11月号掲載】

【住所】札幌市西区琴似4条4丁目1‐30
【TEL】 011‐621‐2111
【URL】https://kotoni-seikeigeka.jp/

手根管症候群、母指CM関節症、テニス・野球肘で内視鏡による手術

辻  英樹副院長
▲辻 英樹副院長

 札幌琴似整形外科は、手と肘の専門クリニック(19床)だが、地域の医療機関の役割を担い、外傷全般を診療。辻英樹副院長も専門は手と肘だが、札幌徳洲会病院では、すべての外傷を手がけてきた。

 手の疾患で多いのは、①手根管症候群と②腱鞘炎、③母指CM関節症。

 ①手根管症候群は更年期の女性に多く、手のひらの付け根の正中神経が圧迫され、手のひらの痺れが生じる。そのほか手の骨折などでも発症する。

 辻副院長は、鏡視下の「手根管開放術」を実施。これは1・5㌢の小切開の低侵襲手術で、狭くなった手根管の靭帯組織を切り手根管を広げる手術。傷跡は目立たず、痛みも少ない。神経の近くを扱う繊細な手術だ。辻副院長は神経を保護する、より安全な手法を採用している。

札幌琴似整形外科

 ③母指CM関節症は、主に加齢や使い過ぎにより親指を動かす関節が傷んで痛みや変形が生じる変性疾患。辻副院長は鏡視下の「関節形成術」や「関節固定術」を実施。「関節形成術」は、擦り切れた軟骨を一部削り、そこに人工靭帯を入れて親指を安定させる手術。「関節固定術」は、特殊な金属で固定する手術だ。

 一方、肘の疾患に多い「テニス肘」や「野球肘」の治療では、鏡視下手術や移植手術を行っている。

辻 英樹副院長(つじ ひでき)

札幌医科大学卒。札幌医科大学高度救命救急センター、札幌徳洲会病院外傷センター(副院長・センター長)、羊ヶ丘病院(医長)等を経て、2024年4月から現職。日本整形外科学会専門医、日本手外科学会専門医。