㈱WeeL

【2023年9月号掲載】

【住所】札幌市厚別区厚別東3条3丁目6-5
【TEL】 011-312-0993
【URL】http://www.weel.ltd/

観光地再生事業に豊富な実績、ノウハウを活かし飲食店をプロデュース

▲根岸優樹氏

 ㈱WeeLは自治体や観光施設、宿泊施設のイベント企画・プロデュースやメニュー・ご当地グルメの開発などを行う。
 副社長兼執行役員営業本部長の根岸優樹氏は、過去には国内と韓国の観光業界紙にコラムを掲載するなど、観光への造詣が深く、多数の観光地再生事業で実績を残してきた。
 例を挙げると、静岡県伊豆の国市では、債務超過だった観光施設を、執行役員支配人として2年間で債務超過を解消し、年間2億円超えの利益を出す施設に再生させた。

 また新潟県南魚沼市のスキー場では〝スキーをしない人もスキー場に呼び込む〟企画を考案。観光庁から新しい取り組みとして2000万円の助成金が交付され、『ガイアの夜明け』など様々なメディアに取り上げられた。
 スキー人口減少と新型コロナ流行を逆手に取る手法でスキー場全体の黒字経営化に成功した事例だ。

 さらに千葉県木更津市や山梨県南部町で、道の駅設立のプロデュースも手がけた。ここでは施設のコンセプト開発や商品開発、商品ラインナップ考案、提供料理メニューの開発、地元農家や地域との折衝、旅行会社への集客営業、テレビ局などのメディア取材の誘致と対応などを行った。
 これらの取り組みが奏功し、「道の駅木更津うまくたの里」ではオープンからの2年間で260万人を集客。現在はオープンから7年目を迎え、750万人の集客を達成している。(同施設の公式ホームページ参照)

 そのほか静岡県三島市内にある大型物販施設では商品開発と集客営業代行で成果を挙げた。新たに開発したご当地バーガーはメディアの注目を浴び、鳥取県で開催された「全国ご当地バーガー選手権」では2位に選ばれた。集客営業代行では阪急交通社と連携し、1週間で3000人以上のツアー客を集めた。
 道内では富良野市の物販施設からインバウンド誘致の依頼を受注し、1ヵ月間で800人以上の台湾からのツアー客を誘致した。

 これらの事例以外にも多くの観光・宿泊施設で、オペレーションのアドバイスなどを行っている。
「観光施設のプロデュースは〝コンセプト作り〟と〝遊び心〟を大切にしています。お客様に楽しんでもらうには、企画に私自身が楽しいと思えるような〝遊び心〟がなければならない。その意識を取り入れ〝徹底したコンセプト作り〟を行い、観光資源が持つ魅力を引き出してあげたい」と根岸氏。

▲根岸氏によるメニュー開発の一例
「雪山のパンケーキ」

 同氏は国内外の大手、中小旅行会社との太いパイプを持つ。各社と連携しながらそれぞれの地域・施設・店舗に即した効果ある集客を行い、施設の再生や地域振興に貢献している。
 また、同社は飲食店も広い意味での観光と捉え、飲食店のプロデュースにも尽力。最近では根岸氏の企画・立案で、ゲーム性を取り入れた飲食店向け集客アプリ「グルメクエスト」を開発した。加えて料理メニュー開発、集客アドバイスなども行っており、コロナ禍で苦戦した飲食店をサポートしている。