社会医療法人医翔会 札幌白石記念病院
【2025年7月号掲載】
【住所】札幌市白石区本通8丁目南1番10号
【TEL】 011-863-5151
【URL】https://www.ssn-hp.jp/cms/
「心不全パンデミック」の過中、「心臓リハビリ」の体制を強化

かつて心疾患は、手術後は安静第一の考えから入院期間が長期化、社会復帰が遅れがちだった。ところが医療の進歩で術後のリハビリの必要性が唱えられ、2000年頃になると「心臓リハビリテーション指導士」の認定資格が登場、心臓リハビリが本格的にスタートした。
特に近年は心不全の患者が急増し、〝心不全パンデミック〟と言われる中で高齢で複合疾患を有する患者にも対応できる専門的な心臓リハビリが欠かせない。
そのため同院では今年度から循環器の専門医と連携し、外来での心臓リハビリを強化するため、心臓リハビリテーション専門医の伊達歩医師が着任した。
外来の心臓リハビリも今年度から月~金の体制に充実させた。

また在宅での自己管理の徹底のために、今後は地域の病院や介護予防事業所、スポーツジムなど多様な施設と連携を強化し、症例検討会や勉強会を行いながら、患者の状態に合わせて適切なサービスが提供されるネットワークの構築を目指している。
「患者様が〝自分のやりたいことが出来る生活〟を続けるために、入院・外来はもとより、在宅での自己管理に至るまで、患者様を支援していきたい」と、リハビリテーション技術室の渡邉高行主任(心臓リハビリテーション指導士)。