サッポロビール株式会社

【2023年11月号掲載】

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「サッポロ クラシック 富良野VINTAGE」

 サッポロビール㈱は「サッポロ クラシック富良野VINTAGE」を10月24日から道内エリアで数量限定発売する。
 同商品は今年で発売16周年を迎え、この味わいを心待ちにしているユーザーも多い。
「クラシック」の製法を踏襲しつつ、〝生〟のホップにこだわり、道民に愛され続ける「富良野VINTAGE」の魅力に迫る。

試験栽培から100年 上富良野町産のホップ

 サッポロビール㈱が上富良野町でホップの試験栽培を始めてから今年で100周年を迎えた。
 同社は1876(明治9)年に開拓使麦酒醸造所として創業。札幌市や長野県で国産のホップの栽培や育種・研究を行い、道内約20ヵ所の地域で試験栽培を実施、上富良野町では1923(大正12)年に本格的に始まった。

 ホップは多年生のツル性の植物で、この球花が独特のビールの苦みや泡立ち、爽快感となり、「ビール醸造」に欠かせないものだが、時間と労力を要する。
 毎年、根株から多くのツルが伸び、間引きなどの丁寧な手作業のほかに、収穫は高く伸びたツルを一本一本切り、良質な球果だけを選別し、その日のうちに乾燥させる。

 現在、同社が使用するホップを栽培する上富良野町の協働契約栽培農場は4軒で、上富良野町ならではの産業として町やサッポロビール㈱がPRしている。

▲ツアーで訪れたホップ畑(7月19日撮影)

 今年7月には、旅行会社がサッポロビール㈱の全面協力のもと、「乾杯をもっとおいしく。」をコンセプトに上富良野町の「サッポロビール㈱原料開発研究所」でホップを学び、ホップ畑の中で名物の「豚サガリ」と「サッポロ クラシック」を味わう贅沢な日帰りツアーを開催。3日間で約100人が参加し、大好評だった。

フレッシュ感が違う‼︎おいしさの秘密は〝生ホップ〟

 今回発売の「富良野VINTAGE」は8月に収穫した摘みたての上富良野産の「生ホップ」を使用しているのが特徴だ。

▲サッポロビール北海道工場(恵庭市)

 生ホップは日持ちせず、収穫後早く乾燥などをしなければだめになってしまう。通常、ビール醸造で使用するホップは使用するまで数ヵ月から数年(球花収穫、乾燥、粉砕、成型してペレット化)かかるが、同商品に使用するホップは収穫後、「生」の状態でサッポロビール北海道工場(恵庭市)に冷蔵輸送されるため、フレッシュさと爽快感が感じられる。
 まさに、上富良野町と恵庭市の工場が近いからこそ商品化ができるブランドだと言える。

 ベースとなる「サッポロ クラシック」は、副原料を使用しない、麦芽100%の北海道限定ビール。その製法もホッホクルツ製法(高温短時間仕込み製法)を採用し、麦芽100%の飲み応えと飲みやすさを両立させている。

 今年の「富良野VINTAGE」は、クラシックの製法を踏襲しつつ、生ホップならではのフレッシュな香りに加え、爽快なグリーンの香りとホップ本来のみずみずしい香りが感じられる。
 パッケージには、今年の年号をあしらい、「今しか飲めない」〝特別感〟を強調し、2019年以来の発売となる人気の「びん商品」も発売する。

 8月31日には、原田裕恵庭市長と斉藤繁上富良野町長を招いた、「富良野VINTAGE」の「生ホップ」の投入式が、サッポロビール北海道工場(恵庭市)で行われた。
 投入式のあいさつで原田裕恵庭市長は「ふるさと納税返礼品の売り上げの中で半数以上を占めるのが、『サッポロ クラシック』。道外の人からも高評価。この『富良野VINTAGE』を皆さんにおいしく飲んでいただきたい。サッポロビールは〝北海道の誇り〟」と説明した。

▲「生ホップ投入式」の原田裕恵庭市長(右)と
斉藤繁上富良野町長(8月31日撮影)

 一方、斉藤繁上富良野町長は「『富良野VINTAGE』が飲める季節となった。この商品は市町村のPRやサッポロビールの売り上げにもつながる。ホップの試験栽培から100年、〝100年目の味〟が詰まっている。皆でこの味を分かち合いたい」と話した。

 今しか味わえない〝フレッシュ感〟溢れる「富良野VINTAGE」で100年の歴史に想いを馳せてみては。
 また、サッポロビールは北海道エリア【公式】のX(旧twitterアカウント)でさまざまな北海道の情報を発信しているのでこちらも要チェックだ。