帯広信用金庫

【2024年7月号掲載】

【住所】帯広市西3条南7丁目2
【TEL】 0155-24-3171
【URL】http://www.iaijoshi-h.ed.jp/main

地元十勝の持続的発展に向けて地域活性化や事業者発展を支援

髙橋常夫理事長
▲髙橋 常夫理事長

 帯広信用金庫(髙橋常夫理事長)は、営業エリアである十勝の持続可能な社会づくりに向けて、地域の活性化や事業者の発展に資する様々な取り組みを実施している。

 今年3月には、十勝地域でのカーボンニュートラル実現のため、道内の信用金庫では初となる北海道電力とのビジネスパートナーシップ契約を締結した。省エネ施設の建設や改修等を要望する地域事業者に対し、同社のコンサルティングサービスを紹介することで、地域の脱炭素に向けた取り組みを積極的に後押しする狙いだ。

 昨年9月にCO2排出量可視化・削減サービスを展開する三井物産の子会社「e‐dash」とも業務提携を開始。さらに同年11月には、地元十勝の多様な社会課題の解決に貢献するため、組織内にサステナビリティ委員会を新設。職員同士が部門横断的にGXに関する情報交換を通じて、地域へのGX推進に対する機運を高めており、地域の重要なテーマへの取り組みを着実に進めていく方針だ。

 GXのみならず、DXの観点でも地域顧客の支援に取り組む。今年4月には、経営企画部内に設置していたDX戦略推進室をDX推進部に昇格させた。DXを活用した取り組みをより加速させ、非対面サービスの拡充・新たなデジタルサービスの提供・本業支援による事業者DXを顧客支援の重点項目に掲げながら、地域の利便性向上に努めていく考えだ。

 髙橋理事長は、「より良い地域社会の実現のため、今後も様々な機関と協力しながら十勝のGX・DXを支援していきたい」と話す。

 また創業支援による地域社会づくりにも取り組んでいる。2015年度より、十勝発の新たな事業の種を生み出すことを目的として、管内19市町村等と連携して「とかち・イノベーション・プログラム」を実施するほか、創業希望者の支援を目的に創業セミナーも継続的に実施。昨年は日本政策金融公庫と共催して、創業に意欲的な方々を対象に「おびしん日本公庫創業セミナー」も開催した。

▲「トラストバンク」締結式

 事業者の発展につながる取り組みの一環として、昨年11月には国内最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクと販路開拓支援等の連携に関する協定も締結。食の宝庫として名高い十勝の特産品をECサイト「めいぶつチョイス」等に掲載することで、地元の生産者や事業者のトップラインを支援するため、同信金が紹介した30社以上がサイトへの掲載に向けて準備を進めている。

「販路開拓は地域事業者にとって重要課題の一つとなっている。トラストバンクのECサイトを通して、十勝の魅力ある商品を道内外に広く発信することで事業者の競争力を高めたい」(髙橋理事長)。
 そのほか、若年層の金融リテラシー向上を目的とした金融経済教育や高齢者対象の特殊詐欺に関するセミナーを実施、結婚相談所の運営等にも注力する等、幅広い地域貢献活動にも取り組んでいる。

「地域を持続的に発展させることが我々信用金庫の使命である。これまでもこれからも地域とともに歩み続け、地域とともに成長していきたい」(髙橋理事長)。