我汝会えにわ病院

【2024年2月号掲載】

医療法人社団我汝会 えにわ病院
【住所】恵庭市黄金中央2丁目1番地1(JR恵庭駅東口前)
【TEL】 0123‐33‐2333
整形外科のみ予約制 予約専用フリーダイヤル 0120‐601‐023
【URL】http://www.eniwa-hosp.com/

医療法人社団我汝会 さっぽろ病院
【住所】札幌市東区北5条東11丁目16番1号
【TEL】 011‐753‐3030
【URL】https://www.sapporo-hosp.com/

医療法人社団我汝会 きたひろしま整形外科
【住所】北広島市朝日町4丁目4‐7
【TEL】011‐373‐2229
【URL】https://www.wajo-kitahiro.com/

人工膝関節全置換術に精度が高い「手術支援ロボット」を導入

病院外観
▲(左から)我汝会きたひろしま整形外科、我汝会さっぽろ病院、我汝会えにわ病院

 我汝会グループは、えにわ病院・さっぽろ病院・きたひろしま整形外科の3つで、整形外科の最先端医療の提供を目指している。

木村正一理事長
▲木村正一理事長

 そのうち、えにわ病院では股関節、膝関節を合わせた「人工関節置換術」を年間1045例実施(22年)。とりわけ股関節の人工関節置換術は17年に通算1万例を超え、これは道内初の実績で全国でも珍しい。

 さらに20年6月には人工膝関節全置換術において「手術支援ロボット」を導入した。
 人工膝関節全置換術は、変形膝関節症や関節リウマチなどで膝や痛み歩行が困難になった人や関節可動域が著しく制限された人、極端なO脚変形をきたした人などに最後の治療として適用する手術である。

 従前の手術では骨切りの際、熟達した術者でも多少の誤差が生じていたが、この手術支援ロボットには、骨切りガイドや骨切り時の誤差を是正する機能があり、術者の手の動きをロボットが誘導・制御することで従来の手技では不可能だった角度0・1度や1㍉単位の精度で骨を正確かつ安全に切ることができる(保険適用)。
 一方、脊椎部門には専門医2名が常勤。頚椎・胸椎・腰椎の様々な病変に応じて保存療法(リハビリテーション)から観血的治療(手術)まで行っている。

 えにわ病院の特徴のひとつはコメディカルが充実していること。看護師や理学療法士など専門スタッフがチーム医療を支えている。
 17年1月に理事長に就任した木村正一医師は旭川医大卒。日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医。医学博士。専門は膝関節で人工関節置換術やスポーツ選手の靭帯再建術を数多く手がけてきた。診療モットーは「自分の身内だと思って患者に接すること」。また手術はできるだけ短い時間で済ませることを心がけている。

「手術時間が短ければ短い程、患者さんの負担が少なくて済み、また感染のリスクも少ない」と木村理事長。
 また手術支援ロボットについて「当院では年間およそ500例の人工膝関節置換術を行っているが、手術支援ロボットを活用することで、今後良好な成績の人工膝関節ができるのではないか」(木村理事長)という。