医療法人渓和会 江別病院

【2025年7月号掲載】

【住所】江別市野幌代々木町81番地6
【TEL】011-382-1111
【URL】https://keiwakai-ebetsu.or.jp

「ラジオ波焼灼」や「肝動脈塞栓」など肝臓がんのあらゆる治療に対応

品田 恵佐理事長
▲品田 恵佐理事長

 日本人のほぼ4人に1人が、脂肪肝だと言われている。近年、肝臓がんの原因として脂肪性肝疾患が増加しており、その対策が必要になっている。

 肝臓がんの治療には、①「外科手術」②「経皮的ラジオ波焼灼術」③「肝動脈化学塞栓療法」④「薬物療法」がある。
 同院ではこれらのあらゆる治療に対応している。

 肝臓がんでは、切除が必要な場合には外科手術を行うが、高齢の患者や開腹手術が適さない場合には低侵襲の「経皮的ラジオ波焼灼術」や「肝動脈化学塞栓療法」を実施。

「経皮的ラジオ波焼灼術」は、腹部エコーで観察しながら針からラジオ波を照射、熱で腫瘍を壊死させる治療法である。
 一方、「肝動脈化学塞栓療法」は、肝動脈内に抗がん剤を混入させた塞栓物を詰めることで腫瘍を壊死させる治療法だ。

 薬物療法では、2種類の薬剤を組み合わせた「複合免疫療法」が近年有効になっていて、同院でも積極的に行っている。
「当院では、脂肪性肝疾患などの生活習慣病のマネジメントから肝臓がんに対するいろいろな種類の治療まで幅広く対応しています」と品田恵佐理事長。

品田 恵佐氏(しなだ けいすけ)

岩手医科大学卒、北海道大学院修。北大医学部第三内科入局、KKR札幌医療センター、網走厚生病院、北見赤十字病院、函館中央病院、北大病院などを経て、2016年10月に現職。日本消化器病専門医。日本消化器内視鏡学会専門医。がん治療認定医。総合内科専門医。医学博士。