道南バス株式会社
【2026年4月号掲載】
【住所】室蘭市東町3丁目25番3号
【TEL】 0143-45-2131
【URL】https://www.donanbus.co.jp/
【バスキタ道南】https://db.buskita.com/
次世代公共交通の可能性を切り拓く――人と発想を取り込む新たな挑戦
地域の足を守り続け、2025年に創立100周年を迎えた道南バス。高級車両を活用した観光事業やデジタル技術の導入に加え、道外ドライバー受け入れの実証実験など、人と発想を取り込む新たな挑戦で、次世代公共交通の可能性を切り拓く。

胆振・日高エリアを中心に地域住民の暮らしを支え続け、2025年には創立100周年の節目を迎えた。
道内唯一の高級車両『ネオプラン社製』の貸切バスツアーや異業種とのコラボイベント実施に加え、YouTube『道南バスチャンネル』を活用した情報発信、クレジットカードによるタッチ決済の導入など、利用者に寄り添う先進的な取り組みでサービス拡充を図る一方、先頃には北海道運輸局が道外の運転手を出向で受け入れる国内初の実証実験に協力。広く話題を呼んだ。
これは商工組合中央金庫(東京都)が展開するシステムを活用したもので、繁忙期と閑散期が異なる地域の特性を利用し、バス事業者の輸送力強化と増加するインバウンドへの対応を目的としている。

出向して路線バスを運転
今回は閑散期を迎える広島県のバス会社から2名の運転手を同社が受け入れ、指導員による講習後、路線運行に携わった。
これにより、従来の運転手は『札幌―登別温泉』といった需要が増加する区間に配置転換。増便を可能としただけでなく、道内観光業の効率アップにも寄与した格好だ。
また、ドライバーを受け入れたことで、他地域の安全意識や接客対応、業務の進め方など、外部人材の知見が浸透。社内の意識改革にもつながった。
人を通じて組織、地域を強化、活性化させる同社の〝地域に根を張る〟スタンスがうかがえる。
利用者増「ナイとまバス」
2024年12月に運行した「ナイとまバス」が好評だ。
これは苫小牧市中心街と郊外を結ぶ2路線で運行した夜間バスで、忘年会シーズンの帰宅手段として2024年12月に初めて運行し、昨年は12月5日~26日の金曜夜、同社の既存路線を増便し東西2路線を運行(1回乗車1000円)した。
昨年の運行本数は24年の半分程度だったものの、出発地の変更などが奏功。利用者増加につながった。
同社と市は今年も運行を目指す構えで、日常の移動を担う公共交通としての役割を強化させる。


