㈱北日本オートバックス

【2026年3月号掲載】

【住所】札幌市豊平区月寒東1条17丁目1‐55
【TEL】(011)859‐8888
【URL】https://www.kitanihon-autobacs.com

フィリピンからの実習生が整備士として就労、長く働いてもらえる企業環境に尽力

村山文彦社長
▲村山文彦社長

 ㈱北日本オートバックス(本社・札幌市、村山文彦社長)は、整備業で海外からの実習生の受け入れに力を注いでいる。
 オートバックスのFC法人が中心となって管理団体の協同組合「オートサービスインターナショナル」(ASIS)を立ち上げ、フィリピンのパーペチュアル・ヘルプ大学と提携、フィリピンからの実習生を迎え入れて、今年で21年目になる。

 またフィリピンにピット設備と研修施設をつくり、現地で教育。累計約400人の実習生を迎え入れている。現在、約50人の実習生が道内25店舗のうち15店舗で就労。整備士の約20%を実習生が占める。その約1割が女性だ。

 実習生には①アルバイトとして就労する「技能実習生」(3年間)と②契約社員として就労する「特定技能外国人1号」(最大5年間延長)、③半永住権が取得できる「特定技能外国人2号」に大別される。

 迎え入れる側の企業は、給与のほかに管理団体への手数料や社宅の提供などの費用がかかるため、企業の多くは3年が経つと実習生を帰国させるが、同社の場合は、日本で長く働いてもらえる環境づくりに努めている。
 社宅も1人部屋でプライバシーに配慮。日本の文化や生活様式に馴染んでもらうため、「自分の生活の責任は、自分で取らせる」をモットーにゴミの分別や清掃の徹底などの指導にも力を入れる。

▲レバンガ北海道の試合観戦

 また整備業はチームワークが必要になるため、先輩・後輩の関係をはっきりさせ、先輩は率先して後輩を指導する意識を育てている。やがて実習生同士にチームワークが醸成され、新入社員に対し自発的にサポートを申し出る実習生もいるという。

 制度上は生活の指導は店長が、技術指導は工場長が担うが、「実際に機能するのは実習生同士の先輩・後輩の関係で、これが機能すると仕事も早く覚えられ、日本の生活にも馴染むことで、長く働いてもらえます」と和田智一専務。

▲温泉旅行

 サービス業のオートバックスは、顧客との信頼関係で成り立っている。「フィリピンは契約社会の文化だが、契約書で表し切れないものがあることも先輩・後輩のしくみを使いながら伝えています」(同)

 フィリピンの国技がバスケットボールであることから「レバンガ北海道」の試合観戦や道内の温泉旅行(年1回)を実施している。