岩田地崎建設株式会社
【2019年5月号掲載】
【住所】札幌市中央区北2条東17丁目2
【TEL】 011-221-2221
【URL】http://www.iwata-gr.co.jp
サステナビリティレポートを制作中 休耕田を甦らせるプロジェクトも
1922(大正11)年の創業以来、北海道内はもとより国内外のマチづくりを通じて、地域社会の発展に尽力してきた岩田地崎建設。経営理念「建設業を通して人と自然の最適環境づくりに貢献する」のもと、100年に迫る歴史のなかで培ってきた技術やノウハウを活かし、次世代へ受け継がれる安心・安全な社会の構築にも貢献。経営目標にSDGsを取り入れる取り組みも行っている。
SDGsの17の目標のうち、「陸の豊かさを守ろう」の活動に、「緑の水田プロジェクト」が挙げられる。2013年に計画を立案、岩見沢市の休耕田に水田を甦らせ、田んぼに住む生物の生息地を増やす生態系保全に取り組むとともに、収獲した酒米は栗山町の老舗酒造・小林酒造で特別純米酒「札幌村」へ生まれ変わる。「札幌村」は贈答用や催事用として活用しており、地域産業の活性化にも力を注ぐ。
春の田植えと秋の稲刈りには、社員の家族や友人を含めた100人以上の有志が現地に足を運ぶ。農業の実態や生態系保全へ関心を高めるほか、地域の人々との関わり合いを深められるように活動している。
また、「産業と技術革新の基盤をつくろう」の目標に対しては、施工現場の生産性向上を目的としたICT推進部を組織。ドローン測量や3Dデータを駆使したBIM・CIMの活用など技術革新を施工現場に活かす取り組みも積極的に展開中だ。
本業の建設事業では、市街地などの土地の高度利用と都市機能の更新を図る再開発事業にも参画。札幌市内で進行中の「北4東6周辺地区第一種市街地再開発事業」、「北3東11周辺地区第一種市街地再開発事業」にも特定業務代行者の一員として参加している。
このほか、近年多発する自然災害の応急・復旧支援工事にも迅速に対応。2016年に発生した国道274号日勝峠の大雨災害をはじめ、昨年9月に発生した北海道胆振東部地震で甚大な被害を受けた厚真町でも災害復旧工事に尽力、「住み続けられるまちづくりを」を実践している。
また、未来の社会をつくる学生や子どもたちに対しても、インターンシップや職場体験学習に加え、職業体験イベント「ミニさっぽろ」へのブース出展など、教育分野における地域・社会貢献活動にも積極的だ。
そのほか、17の目標のうち、「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、「パートナーシップで目標を達成しよう」などの項目を重点的に取り組む目標に掲げ、SDGs推進委員会を組織し、活動や目標を取りまとめたサステナビリティレポートの制作を進めている。