社会医療法人仁陽会 西岡第一病院

【2024年11月号掲載】

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関節鏡を用いた前十字靭帯断裂の「再建術」&低侵襲の「膝インプラント手術」

井上 篤志院長
▲井上 篤志院長

 今年6月に院長に就任した井上篤志院長の専門は、「膝関節」。

 膝関節では、スポーツで膝を捻って靭帯が切れる前十字靭帯断裂に対する再建術を実施している。関節鏡を使い、腱を採取して靭帯の箇所に移植する手術だ。手術時間は、1時間~1時間半。

 術者には手技や経験が必要で、正確な箇所(解剖学的位置)に腱を移植しないと、膝の緩みや靭帯の劣化が生じ再手術が必要になる場合もある。井上院長は、この手術を通算1000例程実施している。

 また膝の人工関節(インプラント)については、傷んだ箇所だけを部分的に置換する単顆置換術(UKA)を積極的に行っている。

 この手術は膝関節内の靭帯を温存するため、手術前の膝の動きが復元された中で歩行時の痛みがとれるのが特徴。手術時間は1時間〜1時間半。

「的確な診断と患者さんの状況に応じた手術の選択を心がけています」(井上院長)

井上 篤志院長(いのうえ あつし)

札幌医科大学卒。札幌医科大学大学院(第一病理)、米国サンディエゴのラホヤ研究所、赤平市立病院等を経て、2001年4月から西岡第一病院に勤務。今年6月、院長に就任。日本整形外科学会専門医、日本スポーツ協会スポーツドクター、日本膝関節学会会員。