医療法人社団 幸田内科消化器クリニック

【2024年7月号掲載】

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ハイビジョン内視鏡やBLIで逆流性食道炎や食道がんを診療

幸田 弘信院長
▲幸田 弘信院長

 逆流性食道炎は、胃酸とペプシンの食道内逆流による炎症性疾患。胸やけや呑酸などの症状を伴う。

 生活習慣病が増えるにつれて逆流性食道炎も増加傾向にあり、原因には脂肪摂取量の増加や肥満、加齢による亀背(背骨が曲がる)、ピロリ菌除菌後の胃酸分泌の増加などが挙げられる。また食道裂孔ヘルニアや夜間の胃酸の逆流(ノクターナル・アシッド・ブレークスルー、NAB)は、逆流性食道炎を重症化させる。

 幸田院長は胃カメラの経験が豊富なベテラン医で、逆流性食道炎やバレット粘膜、食道腺がんの早期発見・治療に定評がある。使用するハイビジョン内視鏡は、ブルーレーザーイメージ(BLI)や特殊光色彩強調(LCI)により、びらん形成のない胃食道逆流症(NERD)の極小な白苔や小バレット粘膜などの鮮明な画像が得られる。正常部と病変部との境界などもはっきり診ることができ、より精度の高い診断が可能。また咽頭反射が強い患者には、高画質。広角タイプの経鼻内視鏡を使用、苦痛の少ない検査を実施している。

「食べ過ぎや飲み過ぎは逆流性食道炎の増悪因子になる。食道裂孔ヘルニアやNABも重症化の原因になるので、内服治療を受け生活習慣にも注意を」(幸田院長)

幸田 弘信氏(こうだ ひろのぶ)

1981年旭川医科大学卒。同大第3内科入局。83年遠軽厚生病院、92年旭川医科大学第3内科助手、97年石橋胃腸病院院長などを経て、03年開業。医学博士。日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。日本肝臓学会認定専門医等。