株式会社アスクワン
【2023年6月号掲載】
【住所】網走市駒場南1丁目1番10号 島田ビル1F
【TEL】 0152-67-6077
【URL】http://www.askone.co.jp/
売買・賃貸仲介と管理物件数確実に伸長 中心市街地活性化へ向け飲食サービス事業にも着手
2017年の創業から7年。地域に密着した「不動産の総合コンシェルジュ」として業容を拡大するアスクワン(加藤典幸社長・55)。アパートや投資物件の売買、賃貸物件の管理に積極的に取り組む一方で、「中心市街地の活性化に寄与したい」と別会社を立ち上げ、飲食事業にも着手する。
飲食事業を行うのは㈱AZURE(アズール)。イタリア語で「青」を意味するこの社名の由来は「オホーツク海の青」だ。昨年12月に設立し、社長は加藤氏が兼務している。
第1弾として始めるのが6月上旬にオープン予定のお弁当屋さん「おてもと」だ。網走の中心市街地、4条通り商店街にある富士ビルをアスクワンが取得し、その1階が店舗となる。
加藤社長の狙いは、地域の食材をふんだんに使った創作風のお弁当の提供による地産地消と、中心市街地に再び賑わいを生むこと。近隣では移転予定の網走市新庁舎の建設が進んでおり、将来的には別ジャンルの飲食店出店も視野に入れている。
このように経営の多角化が図れるのは、本業の不動産事業が好調に推移しているからにほかならない。
売買斡旋や賃貸仲介、賃貸物件の管理業務など不動産会社の収益の根源となる業務は確実に伸長しており、加えて加藤社長が持つCPM(米国不動産経営管理士)の資格を生かしたプレゼンテーションによって億単位の高額物件の取り扱いも増えた。
また昨年は、網走駅から徒歩5分の網走川沿いの約2000坪の土地に単身者向けの自社物件賃貸アパート2棟を建設したほか、隣接した11区画の宅地を住宅メーカーなどに分譲。ちょっとしたミニタウンとなり、地域の活性化に一役買っている。
昨年9月にSDGsの取り組みを宣言。豊かな街づくりや地域社会の持続的発展への貢献はもちろんだが、加藤社長が重視するのは「社員がやりがいを持って働ける職場づくり」。福利厚生の充実にも力を入れている。